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□私が選挙に出るワケ [AERA]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070618-02-0101.html
2007年6月18日
私が選挙に出るワケ
参院選の“目玉候補”たちが、続々と名乗りをあげている。なかには、
あれ、どうして!?という人も。それぞれの背中を押したものは――。
いったいなぜ、国会議員なのか。政治に興味がありましたっけ。
問いかけると彼は電話口で、
「俺もやっと人生に余裕が出てきたから、あとは世の中に恩返しするだけだろ」
と言った。いつものように、大声で。ゴルフ界出身の国会議員がいないことも、理由にあげた。
プロゴルファー横峯さくらさん(21)の父、「さくらパパ」こと横峯良郎さん(47)は、6月11日、民主党から参院選比例区に出馬すると正式に発表する。それに先立ち、アエラの電話取材に応えた。背中を押したのは、どうも、東国原英夫宮崎県知事の「大活躍」らしい。
自民でもよかった?
「一庶民として意見を言っても、取り上げてくれない。でも、そのまんま東が知事になったら、ちょっとのことでも取り上げてくれるやん。な?」「いまの俺なら、若い連中や弱者たちの不満、これまでは絶対取り上げてもらえないようなことも、代弁者として言える。年金でも、『社会保険庁はいったい何やってるんだ』って言えるよ。それが一番大きいことなんだ」
なぜ民主党なんですか?
「自民でも民主でも、どっちでもいい。でもね、自民がさ、年金問題を握っているじゃないか。一党独裁じゃだめなんだよ。二つあるべきなんだ。そうしたら世の中がうまくいく。俺が自民になったら安倍さんに文句言えないだろ?」
比例区を選んだのは、どれだけの人が分かってくれるのか、全国レベルで知りたかったからだ。
「俺は自分で商売して、子育てもやってきた。家族とか親子愛に、どんだけの人が賛同してくれるか。比例区で当選すれば全国の人が俺に任せたいってことだろ? 支持者が多いほど、頑張らんといかんと思うじゃないか」
そして、こう強調した。
「タレント候補と言われようと関係ない。頼まれて出るんじゃない。自分で出るんだよ」
こうも言った。
「俺は知名度もあるし意見も持ってる。民主党は、俺を国民の代表者にして、一人でも多くの国民を味方にしたいんだろ」
BC級戦犯の遺書
広告塔を自任しているという点で、その姿は若尾文子さん(73)に重なった。
5月30日にマスコミに配布した文書で、若尾さんはまず、女優続行を宣言した。夫・黒川紀章さん(73)が共生新党を旗揚げし、参院選に出ることに触れ、
「共生新党の政策は、国民の考えを反映したものと思います」
とほめてからやっと、自らについて述べた。曰く、
「私が共生新党の全国比例区に出ることによって、共生新党の政策により関心が高まれば幸いです」
コラムニストの石原壮一郎さんによれば、「落ちても失うものはない」が横峯さんと若尾さんの共通点。そしてもう一人、合致する人がいるという。ジャーナリストの有田芳生さん(55)だ。
統一協会の取材やテレサ・テンの評伝などで知られる有田さんは、田中康夫前長野県知事が率いる新党日本から比例区に出馬することを決めている。「なぜ」の問いに、こう答えた。
「この2年、木村久夫さんを取材しました。彼は、日本の敗戦後にシンガポールのチャンギー刑務所で絞首刑にされたBC級戦犯。捕虜虐待の罪ですが、彼の意思ではなかった。高齢の関係者を尋ね歩くとみな言うんです。敗戦後は希望を持っていた、こんな国になるなんて思ってなかった、って」
「確かに自分も、この国の異常を実感している。田中さんに『社会貢献しよう』と誘われ、木村さんの遺書に背中を押された。絞首刑を前にした28歳の木村さんは遺書に、絶望ではなく希望を書いた。新しい日本を、若者たちに託す、と。生きているぼくは何かしなければならない、と思いました」
ノンフィクションライター 柳川悠二
編集部 片桐圭子
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