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賃金未払いとして労基署に一斉申告
六月七日、日雇派遣・スポット派遣業最大手のグッドウィルに対して、三月九日に結成されたばかりのグッドウィル・ユニオンが呼びかけて本社が入っている六本木の東京ミッドタウン前で抗議行動が行われた(グッドウィル・ユニオンの結成については本紙4月30日号、安部誠・東京管理職ユニオン副委員長とのインタビュー参照)。
グッドウィル・ユニオンは賃金から一稼働につき二百円を不当に天引きしている「データ装備費」の返還などを求めてこの日の行動に取り組んだ。「データ装備費」とは当初「保険料」という名目だったが、作業中に骨折した派遣の仲間が本社に問いただしたところ「物損時の保障のためのものであり、労災保険はない」と言われ、何の補償も受けられなかったという。この「データ装備費」は任意ということになっているが、実際には全員一律に強制的に天引きされている。
ユニオンとの交渉でグッドウィルは五月十七日までは「データ装備費は全額返還する」と回答していたにもかかわらず、その日の午後から態度を一変して「返還しない」と言いだした。その理由を問い詰めたところ「返還しないからです」というふざけた返答が返ってきた。グッドウィルの日雇い派遣の仲間たちは労働基準監督署に賃金未払い問題として一斉に申告する活動も始めている。
フルに働いても15万円以下の賃金
この日、グッドウィル・ユニオンは「データ装備費返還」とともに「集合時間からの賃金支払い」「不当なペナルティの返還請求」「突然のキャンセル時の賃金支払い」などをも求めて抗議に立ち上がった。
午前十一時四十五分からの行動には、当該の他に派遣ユニオン、コミュニティー・ユニオンネットワーク、フリーター全般労組、神奈川シティユニオンなどの多くの仲間が支援に駆けつけた。グッドウィル・ユニオンの仲間が、スポット派遣労働者に対する天引き、人権無視などによって巨額の利潤をためこむ一方で、仲間たちにはフルに働いても一月十五万円にも満たない賃金しか支払わず、「ワーキング・プアー」を生み出す温床となっていることを厳しく批判した。
さらに突然降りだした豪雨の中で、安倍首相のお面をかぶった「アベ君」が「バッドウィル」の不当な対応にショックを受けるパフォーマンスも演じられた。前日にグッドウィル・グループに属する介護派遣最大手のコムスンが介護報酬を不正請求し、厚労省が二〇一一年十二月までの間、同社の事業所の新規指定や更新を認めない方針を打ち出したことが大きく報じられたこともあって、多くのマスコミも取材に駆けつけた。
コムスンの不正行為の背景は
なおコムスンの「不正請求」問題で追い詰められたグッドウィル・グループの折口会長は、六月八日の記者会見でグッドウィル・ユニオンによる「データ装備費」の強制天引き問題について「申し出があれば返還に応じる」と明言している。今後の動きが注目される。
コムスンの「介護費不正請求」問題に関しては、保育・福祉・医療・介護などの公的社会サービスの市場化・民営化という新自由主義路線を推進した政府・資本の責任を追及し、「ナショナルミニマムとしての生存権」を担う福祉労働を公務労働として位置づけることを要求しなければならない。福祉・医療などの公的社会サービスを、ボロ儲けの手段とし、介護サービスの受給者や介護労働者の人権、労働条件を破壊する民営化・規制緩和路線にノーを突きつけよう。 (K)
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