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http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070611-OHT1T00091.htm
テレビ朝日系情報番組「やじうまプラス」などで活躍中のジャーナリストで、「日刊ゲンダイ」ニュース編集部部長の二木啓孝氏(57)が同社を退社することが10日、分かった。参院選に出馬するとみられる。二木氏は今月中に会社を辞める見込みで、かねてより親交がある田中康夫氏が率いる新党日本からの立候補が濃厚だ。テレビやラジオでも活躍し、全国的な地名度がある同氏の動向は、今後の注目となりそうだ。
舌鋒鋭いジャーナリストが参院選に参戦する。関係者の話を総合すると、二木氏は最近になって退社を決意。今月末に発表する予定のようだ。7月の参院選を直前に控えての急な動きに、周囲からは「この時期の退社ということは、選挙に出るのではないか」との声が噴出しているという。
二木氏はこの日、スポーツ報知の取材に「退社するのは事実だが、出馬は絶対ない。打診もありませんよ」と否定した。
二木氏は日刊ゲンダイのニュース編集部部長として、同社の看板的存在。一連のオウム真理教事件で同教団を激しく批判し、ブレーク。その後もテレビやラジオでのコメンテーターとして活躍。現在はテレビ朝日系「やじうまプラス」などにレギュラー出演中。わかりやすい語り口で政治ニュースなどを紹介している。発言は反体制寄りで、昨年9月の安倍政権誕生の際には「新政権の命運は来年7月の参院選次第。負ければ短命に終わる」と予言。最近も「やじうま―」で、安倍首相の年金問題に対する対応を厳しく批判していた。
出馬する政党は新党日本が濃厚。二木氏の全国的知名度は、同党において大きな武器だ。二木氏と代表の田中康夫氏とは旧知の仲で、田中氏は日刊ゲンダイで連載もしている。
同党ではすでに“目玉候補”としてオウム問題などで知られ、最近まで日テレ系情報番組「ザ・ワイド」のコメンテーターを務めていたジャーナリストの有田芳生氏を比例代表での擁立を決定。現在も選挙区を含め、候補者を募集中。比例代表か東京選挙区からの出馬もあるという。二木氏の出馬が実現すれば強力な援軍になるとともに、豪華な論客陣がそろうこととなる。与党にとっても脅威となりそうだ。
◆二木 啓孝(ふたつき・ひろたか)1949年11月29日、鹿児島県生まれ。57歳。明治大学農学部中退後、出版社勤務。「週刊ポスト」専属ライターを経て82年、日刊ゲンダイへ。ニュース編集部長を務める傍ら、テレビ朝日系情報番組「やじうまプラス」などのコメンテーターのほか、TBSラジオ「アクセス」などのパーソナリティーとしても活動している。
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