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http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070610-211039.html
安倍晋三首相(52)が内閣官房副長官だった03年、厚労省から事業所指定の打ち切り処分を受けた訪問介護最大手コムスンの親会社グッドウィル・グループの折口雅博会長(45)とコムスンの広報誌で対談し、がっちり握手しているツーショット写真や、同社を評価した発言が9日までにネット上に多数転載され始めた。参院選を前に支持率回復策を練っている首相にとっては何ともタイミングの悪い“流出”となっている。
安倍首相と折口会長の対談が掲載されたのは03年5月発行のコムスンの広報誌「コムスン通信」。折口会長が介護の仕事にかかわった動機を話し、次に安倍首相が介護保険制度導入の背景などについて語るところからスタートした。
首相は当時、小泉改造内閣の官房副長官で、北朝鮮拉致問題で存在感を発揮していた時期。折口会長はそんな安倍首相に対し「私たちは『家族は愛を、介護はプロに』という考え方です」と熱く介護論を訴え、首相はそれに対し「介護保険制度が導入されて、みんな権利として使える。これが私は非常に大事な要素だと思います。そういう中で、コムスンは一生懸命やっておられる」と同社を評価した。
その後、折口会長が翌年の新卒者採用計画について「来年は1000人採ろうと思っていますから、たぶん(採用者数が)1位になると思いますよ」と豪語すると、首相は「高卒者1000人採ると1位ですか。それはすごいですね」と同社の“拡大計画”に感心する場面も。2人が笑顔で固い握手を交わす写真も掲載された。
4年前の対談だが、この内容が現在でもコムスンのホームページに、ツーショット写真も含め掲載されている。8日、折口会長が記者会見を行った後、この対談や写真がネット上の掲示板などに転載されたり、リンクを張られ始めた。ネットでは「ワキの甘い政治家だ」「これはまずいだろ」などの意見と、「握手くらいする」「この写真自体は問題ではないだろ」などの意見に分かれている。
最近の安倍政権は、松岡利勝前農水相の自殺や消えた年金記録問題など受難続きで、支持率が急落している。来月の参院選を前に、イメージアップが急務となっている時期だけに、この対談「発覚」はイタかった?
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