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2007年06月10日
サミットで成果を強調する安倍首相
サミット不要論が言われて久しい。その指摘は今回のサミットでも多くの論調でみられた。そもそもサミットの発端は73年の石油危機にあった。あの時、西側の先進石油消費国は、産油国の石油カルテルに対抗すべく、石油の備蓄や融通、更には代替エネルギーの開発問題などについて戦略的な協議を重ねた。それが発展してフランスのジスカールディスタン大統領の提唱で76年にランブイエでの第一回サミットに発展して行ったのである。当時の私は、いまでは評論家となっている岡本行夫(一年先輩)らと下っ端事務官としてその担当に奔走していたのでその経緯をうよく知っている。
このようにサミットはその成立当初こそ、経済問題に関する西側先進国の戦略的会議の意味を有しており、そしてそのような西側主要国の一員として日本が参加できたことに対する政府関係者の高揚感があったが、今ではすっかり年中行事のルーチーンとなってしまった。しかしサミットはなくならないであろう。なくすと言い出す者がいないからだ。主要国の首脳が定期的に集まること自体は決して無駄ではない。スリム化しビジネスライクに行なうのであれば批判されるものではない。
問題はサミットを各首脳が自己の宣伝に使う事にある。政権浮揚に利用しようとすることにある。これはすべての首脳に言えることであろう。だから安倍首相ばかりを責めるつもりはない。しかしそれにしても今回の安倍首相の自己宣伝振りは鼻につき過ぎた。
6月9日の東京新聞は「主張する外交」手応えあった、と次のような安倍首相の言葉を引用している。記者会見での安倍首相の自画自賛発言である。
「・・・地球温暖化は、私の提案を軸として議論された。日本の提案が首脳会議に盛り込まれ、大きな成果として充実感を感じている」。「(拉致問題は)私が議論をリードした。議長総括として力強いメッセージを発出できた・・・」
かねてから思うのだが、安倍首相はすぐに自分の事をいう。私の内閣、私が任命責任者、私の判断で・・・などである。それでも私は安倍首相には小泉前首相のような反発は感じない。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/06/10/#000421
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