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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070607-01-0702.html から転載。
霞が関で一番嫌われている男 「年金質問オタク」長妻議員
内閣支持率が三〇%台と急落し、安倍晋三首相も自民党幹部も「このままでは参院選で惨敗を喫する」と顔面蒼白になっている。世論の風向きを変えた最大の要因は「消えた年金問題」。社会保険庁が管理している厚生、国民年金の加入記録の中に、誰のデータか分からず宙に浮いている保険料納付記録が五千万件もあり、そのずさんな管理のせいで本来もらえる額の年金を受け取っていない、つまり年金の一部が消えてしまった人が相当数いるという問題である。民主党が衆院厚生労働委員会の社保庁改革関連法案審議でこの問題を集中的に取り上げたことから社会問題化し、これにフタをするかのような五月二十五日の厚労委強行採決で国民の不安と不満に一気に火が付いたという経緯だった。
強行採決をめぐる攻防で名をはせたのは、与党から懲罰動議を出された六人の民主党の“年金戦士”。桜田義孝委員長の口を手でふさぐ新手の戦術を繰り出した菊田真紀子氏は一躍、有名政治家になったが、本当の功労者は長妻昭議員(比例東京)である。
長妻氏が国会で初めてこの問題を取り上げたのは昨年六月。「間違いなく年金保険料を払っていたのに『未納』になっているケースがある。こういうケースが何件あり、金額がいくらか、きちっと調べていただきたい」。政府側は「年金の裁定は五十八歳時に『この記録に間違いありませんか』と通知し、ご本人が『違う』という場合は補正する処理をさせていただいている」と答弁した。支給開始前に本人に確認しているのだから年金受給者に実害はほとんどないという説明だった。ふつうの議員なら「それもそうだな」と引き下がっておかしくない場面だ。実際、それ以上深追いする議員がいなかったからこそ、十年前から指摘されながらこれまで大問題に発展しなかったのだ。
だが国会質問に加え、文書で回答を求める質問主意書も連発し、「長妻議員のために残業をさせられている」と霞が関で蛇蝎のごとく嫌われている「質問オタク」は納得しなかった。「調査すると約束しろ」と食い下がり、その繰り返しの中で全体像を浮かび上がらせてきた。「政権交代は選挙でしか起こらない」と国会論戦など眼中になかった小沢一郎代表も今回はいたく喜んでいる様子で、「長妻君を表彰しなくちゃいかんな」と漏らしているとか。
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