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□正念場の青木幹雄参院自民党議員会長 負けても青木王国揺るがず? [読売ウイークリー]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070626-03-0202.html
2007年6月26日
正念場の青木幹雄参院自民党議員会長 負けても青木王国揺るがず?
参院選を目前に瀬戸際に立っているのが参院自民党を束ねる青木幹雄参院自民党議員会長だ。参院選で与党が過半数割れとなれば、青木氏への責任論が強まるのは必至だが……。
6月16日、鳥取県で開かれた自民党参院議員の国政報告会で、青木氏はこう声を張り上げた。
「今までの選挙で、各党の責任者、私どもの場合は安倍首相、民主党の場合は小沢(一郎)さんが、勝敗ラインに触れたことは滅多になかった。責任が伴うからだ。しかし、今度の選挙では勝敗ラインが過半数と、はっきりしている。責任の所在をはっきりさせて戦うのが今度の参院選だ」
選挙前のこの時期に、わざわざ安倍首相の名を挙げて、責任に言及するのは異例ともいえる。青木発言の背景について、ある自民党関係者はこう解説する。
「参院選で敗北しても自身の責任を問われないための予防線ではないか。通常国会の会期延長、公務員制度改革関連法案の審議など、参院側は抵抗を示しつつも最後は安倍首相の意向通りに動いてきました。選挙で負けても『首相の指示に従って、やるべきことはやった』と説明できるからです」
参院議員会長といえば、参院選の陣頭指揮に当たる立場だ。それが、選挙戦を目前にして「責任回避」とは理解しがたい。もっとも、青木氏をよく知る村上正邦・元参院議員会長は、
「青木さんは、責任を取らないでしょうね」
と、あっさりと話す。その理由はこうだ。
「2000年に青木さんが官房長官を終えて参院に帰ってくる時、私にこう言ったんです。『派閥を守るには力がいる。権力の中枢にいることが必要なんです。だから、また、参院幹事長で戻してほしい』。この言葉がすべてを表しているんじゃないでしょうか。彼が参院自民党をまとめているのは派閥の力。だから、権力を握り、派閥を維持し続けることが、青木さんにとっては最優先なんです。実際、04年参院選で自民党が敗北した時も、05年の郵政民営化の混乱でも、彼は責任を取らず、権力の中枢に居座り続けたじゃないですか」
青木氏は現在73歳。早大中退後、地元島根県選出の竹下登・元首相の秘書や島根県議を務めた。その後、86年参院選で初当選。竹下元首相の番頭として、当選直後から竹下派(現津島派)内では「特別な存在」だった。
98年に参院幹事長、99年に内閣官房長官になった後、00年に再び参院幹事長に就任。04年に参院議員会長となった。
津島派の実質的なオーナー。同派は参院自民党で総勢35人と他派を圧倒し、それが青木氏の「力の源泉」でもある。持ち前の面倒見のよさで、参院では派閥を超えて求心力を維持している。
ただ、そんな固い結束を誇る参院自民党内にも青木氏への不満もくすぶっている。党所属参院議員の中で、ただ一人、公の場で青木批判の声を上げている山本一太参院議員は、
「青木さんのことは政治家として尊敬しています。政局の勘や、人を取り込む懐の深さは、誰も太刀打ちできません」
としたうえで、こう話す。
「青木さんをはじめ、今の参院自民党執行部が残した最大の罪は、個々の参院議員の個性を奪ってしまったことです。年功序列と派閥均衡の人事を行い、有能な人材の芽をつみ取ってしまった。今回の選挙は、自民党に猛烈な逆風が吹きます。逆風に立ち向かえるのは、個々の議員の個性です。それをつぶした以上、もし選挙で負けるようなことがあれば、当然、青木さんの責任は問われると思います」
前出の村上氏は、さらに厳しい指摘をする。
「青木さんは、緑資源機構に絡んだ疑惑が報道されています。今度の選挙は、政治とカネの問題も重要な争点です。だとしたら、疑惑が取りざたされている青木さんに選挙を指揮する資格があるでしょうか。選挙対策ではなく、国民のために法案を成立させるとして、国会を延長した安倍首相の態度は立派です。青木さんは、これで参院選に負けたら首相の責任だということを言っているが、延長を受け入れた以上、責任は同じです。今から参院選の敗北を見越して、首相の責任を問うなら、まず自分が会長職を辞任してから発言すべきでしょう」
青木氏にとって正念場の選挙が近づいている。
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