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□自民の獲得議席別・参院選後シミュレーション [読売ウイークリー]
▽自民の獲得議席別・参院選後シミュレーション(1)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070626-01-0202.html
2007年6月26日
自民の獲得議席別・参院選後シミュレーション(1)
参院選の焦点は与党で過半数維持ができるかどうか。その数字次第で、文字通り、天下を揺るがす大政局が展開されそうだ。参院選後の混沌とした政局をシミュレーションした。
安倍内閣の支持率低下傾向に歯止めがかからない。永田町では「参院選で与党の過半数割れ」が“定説”として語られだした。6月21日には各派閥の選挙担当責任者である事務総長が会談、「現状のままでは29ある1人区では10勝もできない」との悲観論で一致した。さらには、「参院選で大敗すればその翌日、内閣総辞職だ」(舛添要一参院自民党政審会長)といった安倍首相の責任論を問う声も飛び出すなど、早くも選挙後をにらんだ駆け引きが繰り広げられている。
「衆院議員の多くは、参院選後の政局のことで頭がいっぱいです。若手を中心に夜、ひそかに与野党入り交じっての意見交換する人も。政界再編、連立枠の見直しなどが真実味をもって語られています」(民主党中堅)
なるほど、与党議員とすれば、続く衆院選もその勢いで負けて下野するのはたまらないし、民主党や国民新党の議員は、「与党入り」への期待が高まっている。心が騒ぐのは当然だ。
そこで本誌は与野党の獲得議席に応じた選挙後の政局をシミュレーションしてみた。自民党の獲得議席を基に3ケースに分けて占った。数字は手堅い集票力を誇る公明党が目標の13議席を獲得することを前提とした。ただ、ここに来て与党への逆風が強まり「公明が11議席程度にとどまる」との予測もある。その場合は自民党のハードルが、落ち込み分(2議席程度)だけ高くなる。
ケース1=自民51以上=自公で過半数確保 「安倍内閣」長期政権視野に! 小沢辞任、政界引退も
まずは、与党が「消えた年金」問題の逆風を押し切り、過半数を確保するケース。
安倍首相は、公務員制度改革関連法案の成立にこだわり、最近の守勢ムードを振り払おうと懸命だが、ねらい通り「安倍カラー」がアピールできればこうなる。
過半数確保で、安倍首相の求心力が増すのは間違いない。長期政権も視野に入り、悲願の憲法改正に向け、着実に歩みを進めることになる。
秋の臨時国会前には内閣改造と党役員人事を断行。ポイントは、女房役の官房長官と幹事長に誰を起用するかだ。「関係がぎくしゃくしている」とされる中川秀直幹事長は更迭される公算が大きい。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「安倍さんの後見役、森喜朗・元首相は、『2人の女房役(官房長官と幹事長)のどちらかは総裁派閥(町村派)から起用すべし』という考え。幹事長を他派閥から持ってくる場合は麻生太郎外相、町村派からだと町村信孝・元外相でしょう。官房長官に町村派から町村さん、中山成彬・元文相を持ってくる可能性もあります」
一方、民主党では、
「参院選に政治生命をかける」
とまで言い切った小沢一郎代表の辞任は必至だ。
「場合によっては小沢さんの政界引退だってあり得る。それぐらいの覚悟はあるはずです」(小沢氏周辺)
後継の代表には、岡田克也・元代表の再登板が有力だ。
岡田氏は党政治改革推進本部長として、「政治とカネ」の問題で安倍自民党を追及する一方、3月からは参院選応援のため全国行脚し、党内で人望を集めている。
代表選となれば、その対抗馬は菅直人代表代行だろう。民主党職員が解説する。
「中堅・若手が中心に推す岡田さんとベテランや小沢グループが担ぐ菅さんの対決となり、最終的に岡田さんが前原、野田グループの協力を得て勝つのではないか」
民主党にとっては当面「政権交代の目」がなくなる。その場合は、「馬糞の川流れのように離党者が出て、与党寄りの新党を結成するのでは」(民主党秘書)との見方も。
▽参院選後シミュレーション(2)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070626-02-0202.html
2007年6月26日
参院選後シミュレーション(2)
ケース2=自民50〜45=与党敗北するも、国民新党との連立で過半数 微妙な公明、小泉新党旗揚げ!?
6月3日のテレビ朝日の番組で国民新党の亀井静香代表代行が参院選について、思わせぶりにこう占ってみせた。
「自民党が獲得する議席は計47プラス・マイナス2ぐらいだな」
参院選後の政局でキャスチングボートを握ろうともくろむ国民新党にとって、最も都合のいい結果である。
亀井氏と郵政政局で行動を共にして自民党を飛び出し、昨年、一足早く復党した自民党衆院議員もこうソロバンをはじいた。
「国民新党は非改選が2で同様に改選議席でも2を獲得したと想定して計4議席。これに新党日本の荒井広幸君、民主党で最近、小沢一郎代表に批判的な渡辺秀央君あたりが与党陣営に加わるから、実際の自民党の勝敗ラインは六つ下がって45ぐらいかな」
政権与党にあってこその自民党は、土下座してでも「国民新党+α(荒井、渡辺両議員)」との連立に踏み切るのは間違いない。55年体制で激しく対立した社会党と「自社さ政権」を組んだ“前歴”もある。
ただ、亀井氏らは「安倍君にはコペルニクス的転回が求められる」とし、具体的には「郵政民営化見直し」という条件を突きつけるはずだ。
その場合、本誌が7月1日号で指摘したように小泉純一郎・前首相が黙っているわけがない。衆院事務局職員、参院議員として55年体制以降の永田町の暗闘を見てきた平野貞夫・元民主党参院議員が言う。
「小泉さんは、チルドレンや武部勤・前幹事長と組んで新党を旗揚げするのではないか。ただし、小泉新党は野党ではなく、自民党と連立する。自民党を間に挟み、国民新党と与党内でにらみ合うかもしれません」
民主党にも亀裂が走る可能性がある。
平野氏が続ける。
「小沢さんにとってはこのケースも敗北です。責任問題で党内は揺れるでしょう。こじれすぎた場合は(保守系の中堅・若手からなる)前原誠司さんのグループが離党して新党を結成するのでは。経済政策で考え方が近い小泉さん、あるいは自民党内でリベラルな谷垣派との連携はあり得ます」
そうなれば、公明党の立場も微妙だ。自民党は先の衆院選で単独で過半数を確保しており、参院選で公明党が目標議席(13)に届かないと、与党内での存在価値も低まる。
「公明党は教育や憲法改正でも考え方の異なる安倍さんについていけない。安倍離れが始まるかもしれません」(自民党秘書)
ケース3=自民44以下=与党敗北、大幅過半数割れ 噴き出す安倍退陣論、年末にも解散・総選挙
民主党の小沢代表は、最近、参院選の目標議席を従来の50から55に引き上げた。選挙後、国民新党が与党入りする可能性を念頭に置いたもので「国民新党+α」を足しても与党が過半数に届かないラインだ。参院で与党が過半数を下回る結果、ほとんどの法案が成立せず、
「安倍内閣も自民党も死に体」(青木幹雄参院自民党議員会長)
となる。自民党内には安倍責任論が吹き荒れるだろう。くしくも1998年に当時の橋本竜太郎首相が退陣に追い込まれた時の獲得議席が44だった。
ただ、橋本内閣の時と違うのは、
「派閥の力が落ちて、自民党内には総裁を引きずり降ろせるパワーが残っていない。有資格者は谷垣さんだが、いかんせん小派閥の将でしかない。党がまっぷたつに割れるマグマもない」(自民党大臣経験者)
ということだ。
そのため、自民党の獲得議席が30議席代にとどまる大惨敗でもない限り、安倍首相が即、退陣する可能性は低い。ただ、秋の臨時国会は大混乱し、半年もたたないうちに安倍首相は退陣に追い込まれ、麻生外相にバトンタッチして、年末か年明けに解散総選挙になだれ込む可能性がある。やがて党内抗争が勃発し、「安倍・麻生連合」と現在、非主流派の谷垣禎一・元財務相や「新YKK」(山崎拓、加藤紘一、古賀誠の3元幹事長)が対立するだろう。
「解散総選挙で、自民党が負けて下野すれば、小グループ単位で離党者が相次ぎ自民党はバラバラになる」(平野氏)
国会は先週、12日間の延長が決まり、参院選は当初の予定より1週間ずれこんで「7月12日公示、29日投開票」となりそうだ。支持率急落でアップアップの安倍自民党。逆に小沢民主党は「消えた年金」で押せ押せムード。果たしてこのまま投票日に突入するのか、あるいは再び風向きが変わるのか。いずれにせよ、参院選後は「連立枠の見直し」「政界再編」「政権交代」といった波乱の政局が待ちかまえていそうだ。
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