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(回答先: >真の公正とは、私心無き理想のみが実現できる 投稿者 heart 日時 2007 年 6 月 25 日 23:03:23)
政治を語る上でのルールを補足しておきます。
確かに政治は、人の生活を左右し大きな影響を与えます。重要なのは、これは特定の人だけではなく、例外無く全ての人に当て嵌まるという事です。もし、誰かが自分の生活と政治を結び付けて考えるとしましょう。その場合、人は、自分の都合やその時々の私的関心事から政治を見て判断する事になります。自分の生活から出発すれば、単にそこにバイアスが掛かるだけではなく、何よりも視野が狭められてしまいます。政治の及ぼす範囲が見えなくなるのです。ですから、政治について考えるときには常に、人々の生活に思いを馳せても、決して自分の立場とは結び付けない事が求められるのです。可能な限りの広範な全体を視野に入れるために、限られた自分の人生からでは推し量れない多くの立場を知るためにも、学問と社会意識が同時に求められます。それは、自己の生活から政治に関心を持つ立場とは異質なものです。それが、政治が否応無く全ての人々を巻き込む事の意味です。
これは、仮にその人が私的利害の枠の人生を生きざるを得なくとも、政治について考える時に求められる絶対のルールです。このルールを知らなければ、必ず誤りますし、単なる社会力学上の党派争いに堕してしまいます。それができているか、自己を厳しくチェックし、正すように心掛けなければなりません。逆に言えば、そのルールを身に付けなければ政治を語る資格は無いのです。難しい事ですが、実践可能な事でもあります。自己教育ができれば、自ずと他者のあり方も見えてきます。
それ故に、経済余剰の収奪合戦に過ぎなくなった政治の異常さは明らかです。少数派になる事を人々が恐れるのも、自分の中にも社会にもこの傾向が蔓延し、歯止めが効かなくなっていることを自覚しているからでしょう。自分とは異なる様々な立場を知ることは、視野を広げ、結果的に自分の利害に固執しない心を育てる事にも繋がってゆきます。また、生態系とは根本的に原理が異なる、人間労働力の産み出す余剰だけで構成される社会においては、常に恣意的な権力的圧力が作用し続けるが故に、権力から遠い人に対するほど、より多くの政治的な配慮が必要となるのです。これらは、原則で、それを自分に教育し、実行する事は、私にとっても貴方にとっても可能な事です。
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