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2007.6.23(その2)
森田実の言わねばならぬ[329]
平和・自立・調和の日本をつくるために【229】
奈良新聞に感謝――森田実著『アメリカに使い捨てられる日本』(日本文芸社)を書評で紹介してくれた奈良新聞の公平さと勇気に敬意を表します。
アメリカ批判ができない臆病な東京の大新聞社とテレビ局は奈良新聞の高い見識に学ぶべきである。
「世に最も美しいものは、言論の自由である」(ディオゲネス、古代ギリシアの哲学者)
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6月10日付奈良新聞の書評欄で森田実著『アメリカに使い捨てられる日本』(日本文芸社刊、1575円)が紹介された。
東京の大新聞は、本書の題名におそれをなし、アメリカに遠慮して見向きもしない。そんななかで奈良新聞が書評で取り上げてくれたことに深く感謝したい。
見出しは「安倍・小泉政権を痛烈批判」。以下、全文を引用させていただく。
《ベテラン政治評論家である著者最新の評論集である。今回は、安倍および前任の小泉両政権の経済・外交・教育など主要な政策をメッタ切りにするのが目的。その一貫したテーマは、日本がアメリカの属国と化しつつあるという著者の認識である。
それを象徴するのが、郵政民営化である。民営化大好きのアメリカですら全米郵政公社が運営している郵便局を、なぜ憲法違反まがいの解散総選挙を強行してまで民営化するのか。それは郵政が保有する多額の預貯金や簡易生命保険の資金を、アメリカ資本の都合の良いように使わせるためである。これは郵政に限らず、グローバリズムの名のもとに行われてきた小泉改革の政治・経済路線の本質なのである。そして、教育基本法の改正から憲法改正へのプログラムは、安倍政権が究極的に日米共同による朝鮮半島、中国での軍事行動を目指していることを物語っている。「美しい国」とは「戦争のできる国」と同義語なのだ。
7月に予定されている参院選は、国民が自らの意思を明確にできる最も近い機会である。どの候補者・政党を支持し投票するかは国民一人一人の自由なのだが、その前提として、政治に関する正確な情報と認識を持っていることが必要だ。本書の内容は森田氏の個人的見解ではあるが、現代日本のあり方に率直な疑問を持っている人たちにとっては有意義な書といえるだろう。
ちなみに、著者の政治的立場は、小沢一郎や亀井静香を公然と支持している点で明白である。要するに、古き良き時代の自民党政治の良質な部分を継承しているのである。自民党は財界だけではなく、多くの業界の利益代表のような性格があり、これが戦後日本の政治風土とミックスされてヨーロッパの社会民主主義的な機能を果たす側面があったのだ。これをグローバリズムの観点から解体・再編していったのが小泉=安倍政権である。この政治文脈を理解したうえで、日本の行く末を真剣に考えてみる必要があるのではないだろうか。(裕)》
わが国の大新聞、大マスコミはアメリカ批判にはきわめて消極的である。腰が引けている。勇気がない。そんななかで奈良新聞が高い見識を示されたことにお礼申し上げたい。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03447.HTML
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