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http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2007/06/05/20070605ddm041040163000c.html
青森・脱北者保護:次男、覚せい剤所持 「船で眠らないように」 「簡単に手に入る」
◇処遇に影響も
青森県深浦町で保護された脱北者家族4人の所持品から、微量の覚せい剤が検出されていたことが警察当局の調べで分かった。持っていたのは20歳代後半の次男とされ、調べに「船で眠らないように持っていた」などと説明しているという。密売目的ではないとされるが、警察当局は、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で調べており、韓国行きを希望する4人の処遇に影響が出てくる可能性がある。
■検出は微量
調べでは、覚せい剤は約0・6グラムの粉末で、所持品の中から見つかり、次男が所持していたことを認めた。「北朝鮮では覚せい剤は簡単に手に入る。船で眠くならないように持っていた」などと話しているという。注射器などは見つかっていない。警察当局は4人から尿を採取して、使用の有無についても調べている。
警察庁は北朝鮮が外貨稼ぎのため国家として覚せい剤製造に関与しているとみており、4人が小型船で出港した北朝鮮北東部の清津(チョンジン)港付近を含め国内3カ所に密造工場があるとみている。清津港は日本への密輸事件の積み出し地として使われたこともあり、清津周辺で出回る覚せい剤を入手した可能性もある。
次男は船の操縦資格があり、北朝鮮ではタコ漁で一家の生計を支えていた。これまでの調べに「苦労して船を購入したが、生活は苦しかった」などと話しているという。
■迫る保護期限
韓国が4人を引き取る姿勢を見せたことを受け、政府は警察官職務執行法に基づく保護期限が切れる7日をめどに出国させる方向で調整していたとみられる。法務省も4人が申請した一時庇護(ひご)のための上陸許可を与える方針を固めていたが、覚せい剤所持疑惑が浮上したことでスケジュールの修正を迫られそうだ。
覚せい剤所持について、警察当局は次男を書類送検する方針を示唆している。仮に書類送検された場合、検察の起訴・不起訴の処分が焦点だ。不起訴(起訴猶予を含む)になれば、その時点で韓国に出国させることが可能となるが、起訴になると公判の結論を待たなくてはならない。
保護期限の切れる7日以降の4人の保護場所の問題も出てくる。警察庁は「警察が引き続きガードし、警戒することは可能」としているが、警察署以外の適当な施設探しに苦慮している模様だ。
覚せい剤所持発覚を受け、法務省幹部は「4人が人道的取り扱いを受けるべき脱北者であることに変わりはない。日本に身寄りはなく、最終的に韓国に移住するのが妥当」として、北朝鮮へ送還する予定はないとの見解を改めて示している。
◇アンプルの中身、「殺そ剤」と証言
北朝鮮を脱出し青森県で保護された4人の一部が同県警の調べに対し、所持していたアンプルに入っていた毒物らしい液体について、「殺そ剤(ねずみ駆除剤)」と話していることが4日分かった。2日の保護直後、4人は「北朝鮮当局につかまったら(飲んで)死ぬつもりだった」と話していた。
殺そ剤に使われる成分はさまざまだが、毒性の強い酢酸タリウムなら成人致死量は約1グラムという。4人は事情聴取に「兄弟が交代で船を操縦した。天候が悪く、父母が船酔いした」と語った。
県警は「4人は署内の会議室に泊まっており、食事や衛生面の配慮に感謝している」と説明している。【喜浦遊、後藤豪】
毎日新聞 2007年6月5日 東京朝刊
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