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2007年06月23日
参院選全国比例区の不平等さ
22日の読売新聞に、今度の参院選には落選中の衆院議員経験者が続々と参院に鞍替えするという記事があった(「参院選 新風景」)。そのなかで、小沢民主党代表が候補者に語った「辻立ちを一生懸命やれ。ニコニコと笑顔を忘れずにな」という言葉が紹介されていた。
なぜこの候補者は全国比例代表の候補者であるのもかかわらず、地元の有権者だけに訴えるのか、それは民主党候補者の全国比例代表の「当選ライン」は10万票あまりだから、この候補者は前回の衆議院選挙で落選した時の9万票より少し上乗せすれば当確だという理由があるからだ。
その一方で6月28日号の週刊文春「政府広報センター社長宮川隆義 選挙予測」では、弱小政党が一議席を獲得するには105万票が必要であると予測している。とくに新しい政党の場合は党名の知名度がまったく浸透していないので、この105万票は大きな壁である。
同じ22日の産経新聞の「07年参院選 乱戦」というコラムでは、小政党が国民への浸透に苦戦しているという記事があった。しかしその小政党とは社民党であり国民新党であり田中康夫の新党日本である。いずれも既に国民に十分知られている既成政党である。社民党にいたってはかつての社会党時代を考えれば数十年にわたって国政に関与してきた天下の公党である。いまさら国民への浸透でもないだろう。
今度の参院選挙ではもっと小さい政治団体が参加している。それは、黒川紀章共生新党であり、9条ネットであり、女性党であり、維新政党・新風である。このうち共生新党については都知事選挙に黒川紀章が立候補したことや女優の若尾文子が立候補しているということもありメディアは取り上げる。しかし9条ネットや女性党、維新政党・新風は、メディアはまったくと言っていいほど取り上げない。これでどうやって国民に浸透せよというのか。全国から百万を超える票を獲得せよというのか。この絶対的なハンディを克服して、果たしてどの新しい集団が国会へ議員を送り込むことが出来るか。もっとメディアが注目してもいい。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/06/23/
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