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北朝鮮を守ろうとするヨーロッパ諸国
北朝鮮の映画祭で選ばれた大賞は?
相変わらず膠着状況が続く北朝鮮情勢。その北朝鮮を巡って、不思議な記事が5月24日付のドイツ紙『フランクフルター・アルゲマイネ新聞』で掲載された。タイトルは『ピョンヤンのプロパガンダ工場』と非常に興味深い。
「北朝鮮の最高実力者・金正日は映画が大好き」―――このこと自体はよく知られた事実だ。しかも、閉鎖的な体制では何かとプロパガンダのために映画も用いる。したがって、「ピョンヤンではプロパガンダ映画がたくさん作られている」というと当たり前ではないかと思われるかもしれない。
しかし、この記事にはそれでも不思議なことがいくつかある。まず、東京特派員がわざわざピョンヤンへ訪れ配信していること。安い労働力を狙った各国のアニメ産業からの発注が絶えず、それによって年間で数百万ユーロもの収入が北朝鮮にはあるということ。「敵国」であるはずの米国を代表するディズニー映画も盛んに上映されていること。そして、極めつけは昨年10月にピョンヤンで行われた映画祭では、73の招待作品の内、7本がドイツ映画であり、大賞もドイツ映画『ベルンの奇跡』だったということだ。
「偽米ドル」疑惑を否定するスイス
メールマガジン『元外交官・原田武夫の「世界の潮目」を知る』でこれまで書いてきたことなのだが、ドイツやスイスといったドイツ語圏の大手メディアが北朝鮮についてポジティブな報道をはじめる時には、大きく情勢が動く時である。北朝鮮を巡って、その経済利権を1人占めしようとする米国が盛んに煙幕を張り、「悪の枢軸」と一時期ははやし立てていた。それにたてつくような報道を流すというのであるから、ドイツ・スイス勢としては相当な覚悟があったはずである。
こうした現象を外交・安保といった表面的な観点からだけ見ていると、その本質を見誤る。なぜなら、マネーの世界で北朝鮮は明らかにこれら欧州勢にとって大口預金者、すなわち「上客」になっているという情報があるからだ。
「大切なクライアントは徹底して守る」というプライベート・バンカーの国ならではの哲学で北朝鮮を守ろうとするドイツ語圏の諸国。そんな国の1つであるスイスは最近、再び「米国は北朝鮮が偽米ドルを作っているというが、これはでっち上げだ。紙幣のことは中世以来、スイスが1番良く知っている」と揺さぶりをかけはじめたのだ。
昨年11月頃よりこうした情報をスイス、そしてドイツ勢が流しはじめた結果、今年1月になって、突然、ベルリンで米朝協議が実現した。したがって今回も同じ流れになる可能性がある。ますます力を失いつつあるブッシュ共和党政権としては、まさに絶体絶命のピンチであろう。そして北朝鮮情勢が動く時、マーケットも大きく動くのだ。
動き出したマーケットで生き残るには
ところがこうした米独間の争いについて報じる日本の大手メディアは1つもない。金融資本主義の荒波の中で「潮目」を感じ取り、かつそれを説明する訓練をしていないから、無理もない話なのかもしれないが…。しかし、ただでさえ情報力が乏しく、メディアからの情報に頼らざるをえない個人投資家からすれば大問題だ。そこで何とか自衛手段を講じなければますます「潮目」から取り残されてしまう。
7月7日に札幌、同20日には名古屋で開催する原田武夫国際戦略情報研究所主催の無料学習セミナーでは、このあたりについて徹底的にお話できればと思う。それ以外の地方の方にはダウンロード版『「世界の潮目」を読みこなす』でお茶の間にて「世界の潮目」を音声で体感していただければと思う。いずれにせよ勝負のカギとなるのは「情報の裏にあるものを読み取る力」だ。これさえあれば、マネーが国境を越えて織りなす「世界の潮目」が見えてくる。
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