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参院選:都市「3人区」も焦点
夏の参院選に向け首都圏など改選数3以上の選挙区への与野党の重視度が強まっている。大都市圏で、年金問題での世論の逆風を警戒する自民、公明両党は異例の協力選挙区を設けて防戦に懸命となる一方、追い風に期待する民主党は2議席目に照準を定め、無党派対策を強化する構えだ。自民、民主とも1議席確保は前提で、特に3人区で民主、公明による3議席目の争奪戦が激しさを増しそうだ。
改選数3以上の複数区は▽東京(改選数5)▽神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪(同3)の6選挙区。やはり年金問題が争点となった04年参院選はこの6選挙区(当時の改選数は計18議席)で自民6議席、公明3議席、民主9議席。民主が自民をしのいだ。
今回、自民は東京、千葉を除き候補を1人に絞り、公明と「すみ分け」を図る。ただ、年金問題の逆風で、与党は特に愛知と埼玉の公明候補が厳しい戦いになるとみている。公明党の太田昭宏代表は「与野党の戦いは1人区と3人区」と言い切る。
このため両党は14日、両選挙区で「自民が公明に協力する」、千葉で「公明が自民に協力する」との覚書を交わした。公明は「衆院選や統一地方選ではこちらが票を出した」(幹部)と協力を当然視するが、自民は「同じ選挙区で競合しながら、どこまで回せるか」(愛知県選出衆院議員)と動きは鈍い。
一方、民主党も大阪以外の5選挙区で2人を公認しており、強気の戦術だ。「1人区重視」がこれまで際立った小沢一郎代表だが「1都4県を徹底的にやっていく」とも語り、最近は複数区重視の発言を繰り返す。
同党が大都市圏選挙区での複数議席獲得のカギを握るとみているのが、「組織票」と「浮動票」のすみ分け戦術の成否だ。現職が出馬する東京、埼玉、愛知では連合の大半が現職を支援。新人は無党派層へのアピール力に期待し女性を擁立した。小沢氏は各選挙区の連合に出向き「推薦を出した候補をしっかり応援してほしい。私はもう1人の候補に比重を移す」と根回しを進める。
ただ、都市部無党派層対策の最大のポイントが小沢氏のイメージ戦略であることは党内の暗黙の了解。小沢氏自身、新人候補が学長を務める私立大学に出向き、レスリング部の女子部員と腕相撲を演じるなど苦手のパフォーマンスも披露した。今月15日、東京選挙区で出馬する新人の女性元東京都議のパーティに出席し「与野党逆転を図るため、なんとしても2人当選させてほしい」と訴えるなど、無党派層への浸透に躍起だ。【葛西大博、渡辺創】
毎日新聞 2007年6月21日 21時18分 (最終更新時間 6月21日 21時44分)
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