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「2007.6.21(その1) 森田実の言わねばならぬ[322]
平和・自立・調和の日本をつくるために【223】
「骨太の方針2007」の真の意味――もはや小泉構造改革の時代は終わった。小泉構造改革のなし崩し的挫折。小泉構造改革の罪深さをきちんと総括すべきである
「百害あって一利なし」(日本の諺)
どんなにごまかそうと、どんなに言いつくろおうとも、小泉構造改革は挫折した。安倍内閣は小泉構造改革をこれ以上つづけることはできなくなったのである。小泉構造改革の共犯者たちは責任を取るべきである。
政府は6月19日、経済財政諮問会議で、経済構造改革の基本方針「骨太の方針2007」をまとめ、その後の臨時閣議で決定した。
6月20日付東京新聞朝刊3面トップの見出しは〈骨なし「骨太」参院選シフト〉。経済部の上坂修子記者は書いている。
《安倍政権として初の「骨太の方針」は成長戦略、行財政改革から環境、教育まで、項目だけは目いっぱい詰め込んだのが最大の特徴だ。参院選を意識してか、地方への配慮が目立つとともに、消費税問題や歳出改革など有権者の痛みを伴う制度改革はもっぱら先送り。構造改革への手応えを欠く「骨のない」方針となった。》
小泉構造改革の最大の目玉の一つは、「公共事業費削減」だった。このことが、どれほど日本経済を混乱させ、破壊したか、いまきちんと総括すべきである。昨年(2006年)の骨太方針で07年度から5年間「1〜3%削減」することを決めた。これを受けて、07年度予算では3.5%の削減を実現した。今回も経済財政諮問会議の民間議員は08年度からの4年間について「3%カット」を提案し、「3%削減」を「骨太の方針」に盛り込むように迫ったが、「公共事業費3%カット」の明記は見送られた。公共事業削減派は敗れたのだ。
公共事業費削減は、もはや地方の支持は得られず、選挙にマイナスに働くことは明らかである。すでに2007年春の統一地方選挙でほとんどの自民党候補者は、小泉構造改革を事実上否定する選挙公約やマニフェストを掲げていた。2007年春の統一地方選挙において小泉構造改革は完全といっていいほど否定されたのである。
小泉構造改革は地方を切り捨てた。小泉構造改革の結果、地方は極度に疲弊した。地方は、小泉構造改革が破壊であることを知った。小泉構造改革の本質に気がついたのだ。
安倍内閣の「骨太の方針2007」で最も目立っているのが地方重視政策である。小泉政権が切り捨てた地方を再興する方針を掲げなければ、安倍内閣は、選挙で葬られてしまう危機感の中で方向転換したのである。だが、安倍内閣の地方重視は選挙用のポーズにすぎない。
安倍首相は「基本方針はいささかも揺らぐことはない」などと強弁しているが、もはやこんな「烏を鷺と言うがごとき」詭弁はやめるべきである。安倍首相は、潔く小泉構造改革に死刑を宣告し、経済政策の大転換を宣言すべきである。ごまかしは安倍政権の命取りになるであろう。 」
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03440.HTML
ところで、下記の
「ご冗談でしょう?山口二郎さん(上)【時事徒然草】
http://www.asyura2.com/07/senkyo36/msg/987.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 6 月 22 日 08:48:04: KbIx4LOvH6Ccw」
では、「民主党ご用達評論家」と言われている森田実氏ですが、森田氏の「構造改革批判」は一貫しています。もし小沢民主党が「構造改革路線」に走れば、森田氏は民主党も容赦なく批判するに違いありません。
森田実の時代を斬る
2001.12.1
小泉改革は少数の強者と大多数の弱者を生む
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0314.HTML
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