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参院選直前 綿貫民輔×渡部恒三「松岡後」を斬る! [読売ウイークリー]
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投稿者 white 日時 2007 年 6 月 05 日 11:22:07: QYBiAyr6jr5Ac
 

□参院選直前 綿貫民輔×渡部恒三「松岡後」を斬る! [読売ウイークリー]

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070605-03-0202.html

2007年6月5日
参院選直前 綿貫民輔×渡部恒三「松岡後」を斬る!
「消えた年金」と松岡利勝・前農相の自殺で熱を帯びた終盤国会。参院選への影響は、その後の政界再編は。“永田町の黄門様”と言われる綿貫民輔・国民新党代表と渡部恒三・民主党最高顧問を直撃した。
 綿貫代表は昭和2年(1927年)生まれの80歳。2005年の「郵政民営化政局」で自民党を離党、国民新党を旗揚げした。閣僚はもちろん、衆院議長、自民党幹事長も経験。かつての最大派閥、いまの津島派を率いたこともある。いまは野党だが本来は、「THIS IS 自民党」といった存在だった。国民新党の代表として、自民党が参院選で負けた場合の混迷政局は、この人の去就で決まる、と言われる。
 
――報道各社の安倍内閣の支持率もここにきて急落した。自民党内には「このままだと参院で過半数割れは必至」との危機感がある。その場合、国民新党はキャスチングボートを握り、綿貫さんがキーマンになるのは間違いない。
 「いやいや。この問題についてはね、いまいろいろ聞かれたり、飯に誘われても、答えることはできません。言えることは、国民新党は、(いまの段階で)真ん中でいる。第三の道を行く、ということだ。国民新党のスタンスは、ぶれない、こびない、おごらない。この三つだよ」
――1993年の衆院選で自民党が敗れたとき、自民党はキャスチングボートを握った日本新党や新党さきがけに、政権維持をはかろうと頭を下げた。今度も自民党が土下座して連立を頼んできたらどうするか。
 「われわれ(郵政造反組)は、屈辱的な扱いを受けた。自民党に戻った人は、誓約書を出させられた。これは『いじめ』だ。そんなことが、いまの自民党内で行われている。いじめられた政治家の気持ちをどう思うのか」
――安倍首相の仕事ぶりへの評価は?
 「小泉純一郎さんは、同じ大学(慶応大)を出て、一緒に飯を食ったりする仲だった。しかし、いまの安倍首相のことはよく知らない。やっていることを見ると、小泉前首相を意識して、早く結果を出そうと、焦りすぎだな。それで、アクセルを踏みっぱなし。ブレーキを壊したのは小泉前首相だ。私は、憲法改正や教育再生については、(自民党と)同じ考えだ。ただ、こうした問題は、官邸が主導してやるより、国会がリードしてやるべき話なんだよ。参院選の争点にする話でもない」
――安倍首相は、靖国神社の春の例大祭に真榊を奉納した。神主の資格を持つ綿貫さんはどう評価するか。
 「いいことだと思う。実は真榊の奉納は小泉前首相のとき、私が進言したんだよ」
 
 次は民主の渡部元衆院副議長。こちらの黄門様も75歳だが、実際、印籠を手にするパフォーマンスで全国各地、選挙応援に引っ張りだこ。県議時代も含めると実に半世紀の政治キャリアだ。その渡部氏が5月8日夜、69年初当選組の同期会で、国民新党の綿貫代表を「参院選後の政局で神様になる」と冷やかし、話題となった。同席していたのは綿貫、渡部両氏のほか、小沢一郎・民主党代表、羽田孜・元首相、森喜朗・元首相という顔ぶれだ。
 
――「綿貫さんが神様になる」という発言の真意は?
 「綿貫さんとしては『われこそは自民党』という思いがある。その綿貫さんが郵政政局で追い出された。いま自民党は戻ってほしいが、小泉、安倍の2人が『私たちが悪かった』と綿貫さんに平服しない限り、戻らないと思う。(5月8日の席で)綿貫さんは『オレは信念を持って郵政民営化に反対した。この信念は絶対曲げない』と言っていた。復帰のためには大義名分がいる。国民新党は『大臣ポストをあげる』なんてことでは戻らないはず」
――参院選をどう予想するか。民主党が与党を過半数割れに追い込むとの見方もある。
 「民主党は勝てると確信している。年金や格差の問題など、7月まで与党が不利になる条件はあっても、優位になる要素は何もないからだ。かつては、『自民党だから予算がつく』という理屈で票が動いたが、そういう時代ではない。小泉改革の結果、都市部と地方の格差が生じ、自民党の地盤が崩れている。盛時に1団体で100万票集めたという組織団体票も、最近はまとまらなくなった」
――その場合、参院選後の政局はどう動くのか。
 「私が自民党の国対委員長の時、自民党は参院で初めて過半数を割った。当時の宇野内閣は即退陣。それにならえば、安倍内閣も退陣だ。しかし、衆院で自公が3分の2以上あるため、こっちに政権が来るわけではない。衆院も任期ギリギリの2009年まで解散はない。ただ、参院がその状態だから与野党がぶつかる「対決法案」はほとんど通らず、「ポスト安倍」の内閣は何もできない政権となる。そうなると、政界再編が政局の大テーマとなる。もう55年体制とちがって、自民、民主は(イデオロギー的に)変わらない。民主党内の社会主義者は10%もいない」
――逆に民主党が負けたら?
 「オレも小沢も引退だな。この参院選で負けるようなら、オレが政治家でいる間の民主党政権の芽はなくなるから」

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