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□9年前の「参院選惨敗」と妙な符合。自民に「悪夢」再び? [読売ウイークリー]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070605-01-0202.html
2007年6月5日
9年前の「参院選惨敗」と妙な符合。自民に「悪夢」再び?
松岡前農相の自殺は、参院選(7月)を控えた安倍自民党に大打撃を与えた。内閣支持率も急落、党内では、98年の参院選惨敗の悪夢が再来するのでは、との見方も出てきた。
98年2月19日、都内のホテルの一室で、「渦中の男」が首つり死体となって発見された。
自民党の新井将敬衆院議員。政治改革派の旗手だった新井氏は、日興証券からの利益供与事件でその政治人生が暗転、衆院に逮捕許諾請求が出されていた。まさに逮捕寸前の自殺だった。
同事件では連日、メディアで「政治とカネ」の問題が取り上げられた。折からの不況も重なって、当時の橋本竜太郎内閣の支持率は下がり続けた。5か月後の参院選(98年7月12日投票)で、自民党は44議席(改選数61議席)と大惨敗。責任をとって橋本内閣は退陣した。
今回、参院選を間近に控えたこのタイミングの松岡氏の自殺で、新井氏の事件と「橋本自民党の大惨敗」を想起した政界関係者は少なくない。
当時の自民党幹部が振り返る。
「参院選の敗北の主因は、橋本内閣の経済失政ですが、新井さんの事件が、逆風への潮目になったと思います」
同じ「スキャンダルを招いた政治家の自殺」でも、新井氏と違って松岡氏は現職閣僚である。加えて安倍首相は国会答弁で一貫して疑惑の松岡氏を擁護しただけに、その影響は比べものにならないくらいに大きいはずだ。
ドタバタ劇と「増税」も
98年参院選との“共通項”はそれだけではない。政策対応をめぐる「ドタバタ劇」である。
98年参院選では「恒久減税」をめぐる橋本首相の発言が二転三転。「首相の迷走」として野党の攻撃材料になった。今回も、「消えた年金」問題をめぐって安倍政権の対応が後手に回っている。安倍首相の指示で、救済法案が急きょ、国会提出されたが、野党の反発で国会が紛糾した。国民の目には、「腰が定まらない安倍さんが政策面でブレて、迷走している」と映っただろう。
政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「98年参院選では、政策のブレが一番響いた。そして、ここ最近の安倍さんは、大慌てで重みもない。これでは『リーダーの資格がない』と思われる。国会質問でも、野党の質問に対し、逆切れして、『年金問題でいたずらに国民の不安をあおってはいけない』と乱暴に言い放った。これもマイナス材料です」
6月から実施される個人住民税の「増税」も、橋本政権の失敗と重なる。
政府は「1月の所得税減税とセットで差し引きで変わらない」と説明しているが、大半のサラリーマンの給与明細で住民税の数字がアップする。定率減税も廃止される。
橋本政権も、消費税増税や医療費の引き上げなどの施策が景気後退を招き、国民から反感を招いた。前出の伊藤氏が言う。
「前の小泉首相だったら『松岡さんが亡くなっても改革は進める』なんて言ってかわすかもしれませんが、安倍さんにはできない」
果たしてこのまま、安倍政権が98年の橋本政権と同じ轍を踏むのか。あるいは、それを教訓に安倍首相が、体勢を立て直すのか。安倍自民党は密かに衆院選との同日選の可能性も探り始めたという。
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