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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007060490135209.html
2007年6月4日 14時16分
自分の年金は、適正に手にすることができるのか。5千万件を超す納付記録が宙に浮いていることが明らかになるなど、「消えた年金」の問題がクローズアップされて以降、各地の社会保険事務所には記録の照会や問い合わせが相次いでいる。「しらばっくれているだけじゃないか」「督促は熱心なのに」。事務所前に列をなす人たちの間では、政治や社会保険庁への不満が渦巻いている。
4日午前7時前、東京都北区の北社会保険事務所の前に、同区内の会社に勤める埼玉県川越市の佐久間仁朗(じろう)さん(63)が陣取った。混雑ぶりを知って早朝に家を出たのだ。
「消えた年金」問題を知り、子どものころから自分の名前を何度も「じんろう」などと読み間違えられた記憶がよみがえった。妻の納付記録と照らし合わせると、自分の分だけ昭和50年代の約5年分が空白だった。
「ちゃんと領収書がある。年金をもらう土壇場になって未納だなんて…。(社保庁が)ミスに気が付いたときには膨大すぎて、しらばっくれているだけじゃないか。政治家も無責任だ。国が泥棒をするのと同じ。よその国なら暴動だよ」。吐き捨てるように言った。
同区の無職の男性(65)は、自宅の大掃除で1980年前後の領収書が見つかり、未納期間のものか調べてもらうために足を運んだ。電話では答えられないと言われた。
「『未納だ』『未納だ』と督促状は熱心に送ってくるのに、こういうときは音さたなし。ばかげている」と不満顔だ。
転職経験を持つ同区の派遣社員の女性(39)は、以前勤務していた会社を退職後の数カ月間分、未納と指摘された。「自分の将来のため」と欠かさず支払ったはずだが、領収書は残っていない。
「結局うやむやで、泣き寝入りみたい」と不信感をあらわにした。
「約4年分の保険料を未納扱いにされそうで困っている」と訴えるのは大田社会保険事務所(大田区)を訪れた自営業の金子真美さん(51)。今年3月、4年間の保険料未納期間があると通知を受けた。心当たりがないため照会すると、約20年前に未納期間があった。納得できずに調査を申請したが、2カ月たっても返答がなかったという。この日も「調査はあと2カ月ほどかかる」と言われ、「大切な記録をずさんに扱った役所側が悪いのにね。もう保険料を払いたくないですよ。うやむやにされてしまうのは許せない」と憤った。
大田区大森西の無職本波(ほんなみ)則雄さん(65)も、78年以前の約10年分の保険料が未納になっていると通知を受けた。「77年ごろ、妻の分も一緒に過去10年分をさかのぼって支払った」。こう訴えても事務所側は「納付記録がない」の1点張り。本波さんは「名字を『モトナミ』と呼ばれることがある。納付記録が間違っていたのでは」と疑う。納付を証明する領収書などは手元にない。「自分のように小さな商店で働き、自分で保険料を支払ってきた者はどうすればいい」と途方に暮れている。
(東京新聞)
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