★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK35 > 755.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
2007年06月04日
「改憲はおかしい」という人たちとその一点で繋がる
ビジネス情報誌エルオネスという月刊誌がある。その6月号に樹静馬というジャーナリストが書いていた。激しい書き方であるが、憲法9条改憲の愚の一側面をズバリ指摘している。あらゆる角度から改憲反対に向けて国民を覚醒させなければならない。そのためには樹氏のこの記事も有用である。以下は「ニュースの鑑定人」という連載116回の記事からの抜粋である。
・・・つまりこの(安倍首相の)九条改正は、自衛隊を自国防衛ではなくイラクのような遠い地域で「米国の傭兵化」するもので、国土防衛とは関係ないのだ。北朝鮮がミサイルを打った日と核実験をした日、日本政府は国防会議も招集しなければ、日本海側の知事と協議もしなかった。守ろうともしないで、集団的自衛権に疑問があるから、イージス艦の情報を米国に送れなかったから、九条改正したいというのでは、自衛隊は何のためにあるの?自民党にとっての自衛隊の存在意義とは(憲法で認められている自衛権とは)別なのだ。
安倍にとって自衛隊の傭兵化は、拉致に向いてくれないブッシュ政権への貢物のつもりなのかね。鑑定人(著者である樹静馬氏のこと)は、傭兵化に怒った自衛隊の一部がクーデターを起こす事を一番心配している・・・
樹氏の考え方はいわゆる反戦主義者がいう護憲ではないだろう。しかし今9条改憲を急ぐ理由はないと自覚する国民を一人でも増やすためにあらゆる考え方を結集すべきだ。その考え方の一つが、米国の要請に従属して憲法9条改憲を急ぐ事はおかしいということである。アラブ反米武装抵抗組織に対する米国の戦争の為に、日本の国土と国民を守る為に存在するわが自衛隊を差し出す事は、誰が考えてもおかしい。この点をおかしいと正面から述べている樹氏は、はやり憲法9条を今変えてはいけないと考える仲間の一人である。彼のような者も取り込んで幅広い国民が「今憲法9条を変えることには反対だ」の一点で結束できれば改憲は防げる。今改憲が防げるという事は将来にわたって改憲の試みは退けられるということだ。今が正念場だ。
もっとも私は樹氏のいう「傭兵化に怒った自衛隊の一部がクーデターを起こす事を一番心配している」という意見については、まったくそうは思わない。もしそのような自衛隊員が一人でも現れるようならまだこの国も捨てたものではないと思う。現実は、わが自衛隊の中から、ただの一人も、「これはおかしい」と言ってイラク行きを忌避するものが出てこなかった。バグダッドへ米兵や武器弾薬を輸送する空自の中から、誰一人として「これは国民を騙している」と告発するものが出ていない。この事こそ問題ではないのか。上司の誤った命令でも「すべては上が決めること」と言って従う、この官僚的な自衛隊の現実こそ憂えるべきと思う。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/06/04/#000411
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK35掲示板
フォローアップ: