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【論説】強行採決、“問答無用”の国会運営で、思い出すのは七十五年前の五・一五事件だ 東京新聞・筆洗
1 :春デブリφ ★:2007/06/02(土) 09:54:55 ID:???0
「スピーディーにタイムリーに対応していかなければ」と、安倍首相は得意のカタカナ英語で記者団に胸を張る。
一日未明までずれ込んだ社保庁改革関連法案と年金時効撤廃特例法案の衆院通過だった。後世、この首相の突然の
決断を、歴史はどう評価するだろう。
▼とりわけ五千万件もの該当者不明の記録漏れに対応しようという特例法案は、提案から実質四時間の委員会審議
で即日強行採決、すぐに本会議可決だ。野党ならずとも、“拙速”の批判を免れまい。
▼政治とカネの疑惑で追い込まれた松岡前農相の自殺に加え、この記録漏れへの世論の猛反発というダブルショック
で、内閣支持率が急落したのに慌てふためいたか。来月の参院選前に、とにかく早くけりをつけよという首相のトッ
プダウンだった。
▼年金法案は昨年の今ごろも、社保庁による手続きデータ偽造が全国で次々明るみに出て、審議先送りとなったいわ
くつきだ。これらの責任追及も果たさぬうちに、新たに五千万件もの記録漏れが明るみに出たのだから、社保庁を
解体し民営化しようという与党案を、信用せよというほうが無理というものだ。
▼そもそも安倍内閣は、年金問題の争点化は不利だとして、参院選後の臨時国会に先延ばしし、憲法改正の方へ世論
の関心を振り向けようとしていたのではなかったか。
▼“問答無用”の国会運営で、思い出すのは七十五年前の五・一五事件だ。「話せばわかる」といって軍部の凶弾に
倒れたのは犬養毅首相だったが、衣替えした安倍首相、かりゆし姿の下は、独断専行の鎧(よろい)か。
■ソース(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007060202020886.html
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