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□“7月決戦”の参院選、自民党の死角と民主党の死角 [デイリータイムズ]
http://www.dailytimes.jp/hanaoka/2007/06/post_1.html
“7月決戦”の参院選、自民党の死角と民主党の死角
今年最大の政治決戦、というよりもこれから数年の政治動向を決する意味合いを持つ7月参院選に向けて与野党の攻防が本格化してきた。自民党、民主党それぞれに死角を抱えている。
自民党としては言うまでもないが自公与党の過半数確保が悲願だ。過半数確保には64議席が必要で、公明の現状維持(13議席)を前提とすると自民党は51議席獲得する必要がある。前回は49議席。2議席増やせるかどうかの攻防戦である。
比例代表73、選挙区48の議席を争うが、選挙区のうち、2人区から5人区までの複数区は18ある。したがって、自民党としてはここで最低1議席確保は確実として、残り33議席を1人区(29選挙区)と比例代表で争うことになる。
参院幹部は「比例15、1人区20」を目標とするとしているが、問題は1人区だ。県単位の小選挙区であるため、ちょっとした票の移動が当落を決する。5万票が右から左へ動けば10万票の開きが出てしまう。
かつて旧社会党が保守の金城湯池といわれた1人区を軒並み制し、当時の土井たか子委員長が「山が動いた」と叫んだこともある。安倍首相の支持率はこのころ一時の低下傾向にストップをかけ、40%台を維持、不支持率を上回るようになった。その勢いからすればまず大丈夫という見方が大勢だが、最近の選挙は直前の要人の「失言」などが大きく響く。
橋本龍太郎氏が投票1週間前のテレビ番組で恒久減税について曖昧な発言に終始したため、これが響いて選挙に惨敗、退陣を余儀なくされた例もある。まして、失言壁のある閣僚が少なくないのが現政権だから、何が飛び出すか分からない。年金記録の大量紛失、緑資源機構の談合疑惑といった不祥事もある。
民主党は、参院での与党過半数割れを政権奪取戦略の第1ステージと位置づけているため、通常国会では野党共闘を優先させ、安倍政権との対決路線を取った。だが、選挙が近づくにつれ、共産党や社民党などは「真の野党は我々だ」として、民主党との距離を置き始めており、独自の戦いを強いられている。
小沢代表は1人区の帰趨が全体の結果を左右すると判断し、地方行脚を重ねているが、これがどこまで功を奏すか。さらに民主党にとっての死角は、仮に与党が過半数割れとなった場合でも、自民党側にはその隙間を埋める「秘策」があるという点だ。
一つは民主党内に手を突っ込んでの一本釣りだ。国民投票法案などをめぐり党内の亀裂が表面化しており、どこまで結束して選挙に臨めるか、不安要素もある。
もう一つは国民新党の出方だ。反自民の立場で野党共闘に加わってきた国民新党だが、非改選2議席を加えて4〜5議席の勢力にでもなれば、選挙結果によってはキャスティングボートを握る重要な立場を占めることになる。逆に自民党からすれば、過半数を数議席割っても、この秘策によって、過半数維持が可能になるともいえる。
国民新党は郵政政局で自民党を離党した議員が大半であるため、ひそかな「復党」願望は強烈とされる。民主党が国民新党引きとめに成功するかどうかが見所ともなる。
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