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2007年05月31日
反戦ママの引退宣言とブッシュ大統領の言葉
昨日のブログでも書いたが、「反戦ママ」シンディ・シーハン(49)さんが引退宣言をしたというニュースが流れた。イラク戦争に関心のある人なら彼女の名前を知っているはずだ。04年にイラク戦争で24歳の息子を亡くしたシーハンさんは、ブッシュ大統領の農場があるテキサス州クロフォードで面会を求め、座り込みを続けて戦争停止を訴え続けてきた。その行動が全米で反イラク戦争の世論を盛り上げ、反戦運動の象徴的存在になった人だ。
自らのブログで引退宣言をした彼女の次のような言葉を知って、改めて反戦運動のむなしさを感じる。「息子の死は無駄だった。イラクで何人が死亡するかよりも、テレビのアイドル番組で誰が優勝するかを気にする国のために息子は死んだのだ」、「民主、共和両党は人命を使って、政治遊びに興じている」、「米国よ、さようなら。私がいくら自分を犠牲にしても、国民が望まなければこの国は変えられない」、「家に戻り、母親となり、残された子供たちと一緒に過ごしたい」。
ベトナム戦争のときに盛り上がった米国の反戦運動はどこへ行ったというのだろう。それともあの時は徴兵制であったため、自分や家族が犠牲になることが嫌だったので反対したに過ぎなかったのか。
イラク戦争を始めた米国の世論がこれだから、イラク反戦の盛り上がりが世界に広がらないのは無理だと諦めるしかないのか。日本で平和を語る事が少数派にとどまるのも無理はないというのか。
いや、決してそうではないはずだ。この戦争に反対の声をあげない事は間違いだ。心の中の良心の声から逃げ続けることだ。何があっても戦争は間違いだ。それを言うことは正しいことなのだ。当たり前のことなのだ。ためらうことは何もないのだ。
「イラクの夏は流血を伴う・・・」。これはブッシュ大統領が報道陣を前にして平然と口にした言葉だ。民主党からの撤退要求に対し、9月までに兵力を増強し、最後の掃討作戦を行なってイラクの治安を回復させるとの決意の表明である。どこまでイラク人を殺せばすむのか。自国の若い兵士たちに犠牲を強いるのか。
そのブッシュ大統領は今、米国連邦検事8人の不当解雇疑惑で窮地に立っている。ブッシュ大統領の信認の厚いゴンザレス司法長官が、「検事や移民担当判事の任命に際しては政治的判断を禁じる」という国家公務員法に反して、民主党に近い連邦検事8人を解任したと非難されている。ブッシュ大統領の関与が疑われている。ゴンザレス司法長官の側近であったモニカ・グッドリングは「私は一線を越えた」と5月23日の下院司法委員会で証言した。
ブッシュ政権の誤りが咎められるのはもうすぐだ。そのブッシュ政権を今こそ批判すべきだ。それが出来なくても、崩れ行くブッシュ政権から距離を置くことは、日本政府の最小限の責務である。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/05/31/#000402
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