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2007.5.29(その2)
森田実の言わねばならぬ[273]
平和・自立・調和の日本をつくるために【186】
松岡農水相の自殺と政治家の説明責任・政治倫理、そして安倍首相の責任
「木に縁って魚を求む」(孟子)
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5月28日(月)14時58分品川発ののぞみで京都に向かった。17時過ぎ京都駅について事務所に電話を入れたところ、ロイター通信、ブルームバーグ通信、ニューヨークタイムズ、ダウジョーンズ通信、ドイツ通信、読売新聞、毎日新聞、東京新聞、共同通信から取材申し込みがあるという。すべて松岡農水相の自殺に関することだった。
それから次々に携帯に電話がかかり、取材に答えた。いくつかの通信社の要請に応ずることができなかったことはお詫びしなければならない。
京都からの帰り、新幹線の乗車中にも海外プレスから電話があった。質問に答えたが、携帯電話が途中で切れた。電池が切れたことが原因だった。これについても、お詫びしなければならない。
5月29日(火)朝刊に、読売、毎日、東京3紙に私の談話が載っている(東京は記事中で引用)。以下のとおり。
【読売】《国民は納得しない 政治評論家の森田実さんの話「疑惑に対して、きちんと説明責任を果たすのが政治家本来の姿だ。松岡農相は辞職し、証人喚問にも応じるべきだった。何度も当選した現職大臣の身の処し方としては残念で、自殺などするべきではなかった。疑惑がうやむやのままでは国民は納得しないだろうし、政治不信が高まるのではないかと心配だ。そうならないためにも、国会や政府、司法、メディアなどは、疑惑にふたをすることなく、最後まで追及してほしい」》
【毎日】《あるまじき行為だ 政治評論家の森田実さんの話「国民に対して説明責任を果たすのが政治家なのに、怠ったうえで、自ら命を絶ってしまった。政治家としてあるまじき行為だ。自殺の背景には、派閥がなくなりきちんとモノをいえる政治家がいなくなったことがある。以前なら、派閥の親分が「面倒は見てやるから責任は取れ」と諭したはずだ。今はそんな親分もいなくなり、義理も人情もない冷たい政界になってしまった。年金問題に加え、松岡農相の自殺で、与党への不信感はさらに強まるだろう。リクルート事件や消費税導入問題で自民党が大敗した89年の参院選に状況がよく似ている。7月の参院選で与党は苦戦を強いられるのは間違いない」》
【東京】《「安倍内閣には、松岡農相の自殺に助けられたくらいイメージがつきまとうし、安倍首相が松岡農相の疑惑に関する説明責任から逃れてきた事実は残る。疑惑の当事者がいなくなり、野党は追及しにくいので、この問題がこれ以上大きな騒ぎになることはないが、選挙にはじわーと影響が出るだろう」》
いずれの談話についても、私は取材記者を信頼し、まかせた。最近、大新聞や通信社の記者は談話を正確に記録するようになった。よいことである。
私が言いたかったのは、第一に、政治家は国民に対する大きな責任を背負っており、その責任を果たさなければならない、ということである。とくに政治家自らが疑惑に蓋をしてはいけない、ということだ。
政治は国民と政治家との信頼関係のうえで成り立つものである。政治家は何よりも国民第一主義を貫いてほしい。この点では、安倍首相と松岡農水相の対応は納得できないものだった。安倍首相は説明責任を果たすべきである。
第二に、疑惑は最終的には7月22日の参院選で決着をつけるべきだ、ということである。この参院選において、国民は安倍自公連立政権に「ノー」を突きつけなければならないと思う。 国民にとっての7.22参院選の課題は、この日を「国民総反省の日」とすることである。小泉首相と安倍首相、そして自民党と公明党に日本の政治をまかせてきたことを反省し、安倍自公連立政権に「ノー」という日にしなければならない。その結果、必然的に野党の参院議席数が過半数を占めるようになる。このことによって、われわれ日本国民は日本再生に向けてのスタートを切ることが可能になる。
[本日5月29日夕刻6時、シェラトン都ホテルで森田実著『アメリカに使い捨てられる日本』の出版記念会が開催されます。小沢一郎民主党代表や亀井静香国民新党代表代行など多くの政治家が出席してくれる予定です。この模様は後日報告します――森田実]
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