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これは、他岸の石ではない。弱者を産み出し、差別し、疎外し続ける日本社会は、何処に向かっているのか。意図的に「他者」を作り、踏み台にしてきた付けが、今や自国民に及んでいる。最低限の想像力を持たねばならない。
HP http://zainichi-nenkin.hp.infoseek.co.jp
在日韓国・朝鮮人高齢者の年金訴訟を支える会HPより抜粋
【何故年金をもらえないのか?!】
在日一世たちが法廷に訴えた!
日本には、今多くの在日韓国・朝鮮人が暮らしています。その大部分が、日本の植民地政策のために本国では生活していけなくなって、戦前、あるいは戦争中に日本に渡ってくるしかなかった人々とその子孫です。戦後ももはや本国には帰れる場がなく、そのまま日本社会で身を粉にして働き続けてきました。言わば、日本社会の発展を底辺で支えつづけてきた人々です。
ところが、その在日一世たちは、歳をとっても年金がもらえず、何歳になっても働き続けないと生きていけません。そうして身体を壊し、苦しい生活のまま亡くなっていく人が多くいます。
何故、年金をもらえないのでしょう?
「日本人じゃないから?」・・・1981年に法律は改正されて、外国人でも年金制度に加入できるようになっています。ところが、最も年金を必要としている高齢者や障害者は閉め出されたままになっています。
「制度上の谷間の問題?日本人だってある?」・・・これまで、年金の対象が広まる時は、そうした谷間の人々を救済するための措置が必ず作られてきています(沖縄や小笠原の返還の時、中国残留邦人の帰国の時など)。ところが、外国人の場合だけ、その救済措置が作られず、放置されたままになっているのです。
また、日本人の無年金障害者を救済するための特別給付金法が2004年に作られましたが、在日外国人の無年金障害者や高齢者はそのまま放置されています。
厚生労働省への要望、国会への請願、二十年以上に渡って、無年金在日障害者や高齢者は「自分たちも年金がもらえるようにして欲しい」と要望してきました。今年も3万9千名の署名を集めて国会に請願を提出し、また厚生労働省とも交渉を持ちました。が、いい返事はなく、高齢者たちは苦しい生活のまま次々に亡くなっていっているのです。とうとうやむを得ず、2000年に在日無年金障害者たちが国を相手に裁判を起こしたのをきっかけに、京都、大阪で3件の在日無年金訴訟が争われています。
そのうちの一つ、京都の在日無年金高齢者訴訟が大きな山場を迎えました。5人の原告が証言席に立ち、戦前、戦後を通した自分たちの生活史を語りました。「生きた歴史の証人」から語られる生々しい戦後史の証言に、傍聴に駆けつけてきた多くの人々が 時には言葉を失い、時には思わず笑ってしまい、そして、そのあまりにも切実な訴えに皆が涙を流しました。
※第一審(京都地裁)の裁判は次の9月28日で結審しました。判決は、2007年2月23日に不当判決(棄却)となりました。
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在日韓国・朝鮮人高齢者の年金訴訟
7月26日午後2時 大阪高裁へ
http://www.courts.go.jp/osaka-h/about/syozai/osaka_h.html
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決起集会
7月25日午後6時半 ドーンセンター
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
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戦争の時に、日本の植民地政策のために日本へ渡ってきて、そのまま日本で暮らしていくしかなかった在日韓国・朝鮮人の人々は、60年以上日本社会の中で身を粉にして働いてきても、老齢年金はもらえず、生きていくためには身体をこわして働けなくなるまで無理して働きつづけなければなりません。
「せめて年金がほしい」と、5人のオモニ・ハルモニが裁判に訴えたのが2005年のことでした。それから2年間、第一審(京都地裁)の判決が2月23日にありました。その内容は実にひどいものでした。
■「差別は許される」?!
憲法でも差別は禁じられています。日本も批准している国際人権規約でも難民条約でも、自国民と外国人を差別禁じられています。
ところが、判決は「今すぐに全ての差別をなくさねばならないとは書いてないから、多少の差別は許されているんだ」と、無茶な解釈をしてしまっています。
■「自国民を優先するのは当たり前」?!
判決文の中では、「外国人よりも自国民を優先するのは当たり前」という言葉が何度も繰り返されています。
国際人権規約でも難民条約でも、もう国際法では「外国人も自国民も区別しないで平等に扱う」ことを述べていますし、国際社会ではそれが「当たり前」です。今もなお「自国民優先が当たり前」などと、人権をまも 守るべき裁判所までが平気で述べているのは日本くらいです。
■「福祉制度は国が自由に決める」?!
「福祉制度は国が自由に決める権利を持っている。だから、差別じゃない」「自由に決めていいんだから、差別じゃない」なんて、理屈にもなっていません。
「身体がもつ限り、どこまでも闘い続ける!」判決後のほ報告集会で、原告のオモニ・ハルモニたちが異口同音に言いました。「どこまでも行く」「私の身体がもつ限り」 ある人は車椅子に 乗って法廷に来ています。ある人は支援者に支えられながら来ています。
オモニ・ハルモニたちは、京都地裁の血の通わぬ差別判決にくじけることなく、「命ある限り」「最後まで」この不当な扱いに対して闘い続けることを力強く宣言しました。
そして、次の大阪高裁の控訴審が、7月26日から始まります。ぜひ、一人でも多くの方々の傍聴を心から訴えます。
また、前日にはドーンセンターで決起集会を開催します。ぜひご参加ください。
□7月26日
午後1時半 大阪高裁ロビー集合
午後2時 202大法廷で裁判。
玄 順任さんの意見陳述などがあります。
裁判終了後、大阪弁護士会館にて、1時間ほど報告集会を開きます。 どなたでも参加できます。
□7月25日 午後6時半
控訴審を闘うぞ!
−在日高齢者・年金訴訟― 決起集会
ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
5階 特別会議室
田中 宏氏 (共同代表・龍谷大学教授) 「明日からの控
訴審 〜在日一世の
年金訴訟が提起したもの〜 (仮)」
玄 順任さん(原告団代表)のお話
京阪、地下鉄「天満橋」駅 徒歩5分
参加費:500円
□連絡先
在日韓国・朝鮮人高齢者の年金訴訟を支える会
京都市南区東九条北松ノ木町12
NPO法人 京都コリアン生活センター エルファ内
TEL 075−693−2550
FAX 075−693−2555
HP http://zainichi-nenkin.hp.infoseek.co.jp
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