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平沼赳夫・元経済産業相インタビュー [読売ウイークリー]
http://www.asyura2.com/07/senkyo35/msg/468.html
投稿者 white 日時 2007 年 5 月 29 日 16:39:23: QYBiAyr6jr5Ac
 

□平沼赳夫・元経済産業相インタビュー [読売ウイークリー]

▽平沼赳夫・元経済産業相インタビュー(1) 参院選「1人区20なんて自民は甘い」

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070529-01-0202.html

2007年5月29日
平沼赳夫・元経済産業相インタビュー(1) 参院選「1人区20なんて自民は甘い」
平沼赳夫・元経済産業相が5月10日、国会に復帰した。突然の脳梗塞に倒れたのは、昨年12月、郵政造反組の自民党復党に尽力した直後だった。闘病生活、参院選に向けた政治活動などを聞いた。
 ――脳梗塞は、郵政造反組の復党をめぐる心労のためだと言われているが。
 「確かに中川秀直・自民党幹事長との交渉役を務めていましたが、あまり負担に感じていませんでした。11人の復党は、ほぼ決まっていて、中川幹事長との交渉では、誓約書の問題で、『ああ、おれは復党できないな』と分かってましたから。だから、原因は、典型的なメタボリックシンドロームだと思ってます」
 
 昨年の郵政造反組の自民党復党劇。平沼氏は無所属議員12人を代表して交渉に当たった。自民党の中川幹事長は復党の条件として、「郵政民営化を含む政権公約の実現に邁進する」「違反した場合は議員を辞職する」などとした誓約書への署名を求めた。ほかの11人は署名に応じ、12月4日に復党が認められた。平沼氏は「政治家が辞職するのは、自分で判断した時と、有権者が判断した時だけだ」として、署名を拒否し無所属にとどまった。
 
 「倒れたのは、12月6日の夜。私の主催で、赤坂の料亭で11人の復党祝いをやっていた時です。『乾杯』とやったとたん、部屋中がぐるぐる回りはじめました。手を畳に突っ張って40分ほど頑張ったんですが、周りにいた連中が『おかしい』と気付き、次の間に移ったんです。たまたま、私の運転手は携帯の電源を切っており、マスコミが料亭の周りに集まっていたので、救急車を呼ぶわけにもいかず、そこで30分ぐらいかかりました。病院でMRIを撮ったら脳梗塞だと診断されました」
 ――政治生命が絶たれるという不安はあったか。
 「右側の声帯が麻痺して声がうまく出せなくなり、右手の指先にしびれがあり、右足も力が入らなくなりました。でも、意識はあったし、記憶力もあった。主治医によると、小渕恵三・元首相のように命を落とす恐れがあったそうですが、私は必ず治ると思っていた。だから、引退など全く考えませんでした」
 ――早い段階での病名公表は自身の判断だったのか。
 「そうです。健康問題は政治家にとって命取りになりかねません。だから、事務所のスタッフは風邪にしたかったんでしょうね。病名が漏れないように健康保険も使わなかった。でも、私は必ず治ると思っていたし、一方で、『平沼は再起不能だ』といったうわさも立ちはじめた。それで、公表したんです」
 
 倒れる前の平沼氏の体重は78.5キロ。本人が「三重あご」というほど、首の周りにも肉がついていた。現在は69.5キロまで体重が落ち、血色も驚くほどいい。声のかすれは残っているが、見る限りは、元気なころの平沼氏そのままだ。現在も、毎日リハビリに通い、発声練習などを行っているという。


▽平沼赳夫・元経済産業相インタビュー(2)

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070529-02-0202.html

2007年5月29日
平沼赳夫・元経済産業相インタビュー(2)
 ――7月の参院選の対応は。
 「私は、去年の4月に『片山虎之助自民党参院幹事長を支持する』と発表しました。片山さんを支援する気持ちに変わりはありません。片山さんは、私が県連会長の時に、最初の参院選に出た。僕が全部やりましたから、その愛着もあるんです。ただ、私の後援会には私と考えの違う人が多いのも事実です。だから、6月3日に後援会幹部400人ぐらいに集まってもらって、その場でお願いしようと思ってます」
 ――後援会の方々は何に反発しているのか。
 「いろんなファクターがあるんでしょうね。『片山さんは、どなったり、威張ったりする』という人もいる。また、片山さんは今、地元で僕の刺客(阿部俊子衆院議員)と一緒に写ったポスターを張っている。後援会から見ると『おかしいじゃないか』と思うんでしょうね」
 
 平沼氏の選挙区は衆院岡山3区。2005年の衆院選では、自民党からの刺客・阿部俊子氏を約4万票差で下し、底力を見せつけた。だが、阿部氏は、比例で復活し、自民党の支部長に納まっている。7月の参院選岡山選挙区は、自民党の片山虎之助参院幹事長に民主党公認の姫井由美子氏が挑む構図になる。自民党にとって絶対負けられない選挙区だが、勝つには平沼氏の協力が不可欠と見られている。
 
 ――復帰してから片山氏とは会ったか。
 「国会に復帰した5月10日の本会議の前に個人事務所にお祝いに来てくれました。今、民主党の候補者が伸びてきているので、気をつかってるんでしょうね。そこでも『僕はあなたをやるよ』と言いました。今の情勢を見ると、大都市の岡山市、倉敷市では民主党が有利かな。我々が郡部で頑張らなきゃいけないと思ってます」
 ――ポスターの話などは。
 「しませんよ。向こう(阿部議員)は自民党支部長ですから」

心情的には安倍支援
 ――安倍首相を支えていく気持ちはあるのか。
 「安倍さんが一年生代議士のころから評価していました。でも、彼が首相になった当初はちょっと失望した。小泉流のポピュリズムになってるなと。靖国神社に参拝したともしないとも言わないとかね。ただ、最近は、憲法とか教育基本法とか安倍カラーが出てきた。僕は無所属だが、心情的には支援したいと思っている。安倍さんからは、退院した日に宿舎に電話をいただきました。受話器をとったら『安倍です』と。思いがけなかったですね。『おめでとうございます。心から喜んでます』と。生臭い話はないですよ」
 ――参院選は自民党を支援するのか。
 「先ほど言ったように、岡山は片山さんを支援するつもりです。ただ、親友の亀井静香さんもいますから、比例区は国民新党の熊代昭彦氏ら、昔の仲間を応援できる範囲で応援したい。今度の参院選は、与野党が伯仲した厳しい戦いになるでしょう。鍵を握るのは29ある1人区の動向です。そこで、自民党が20議席を獲るというのは甘い見通しではないでしょうか」
 ――選挙後はどう動くのか。
 「与野党が逆転して政界再編、政局になれば、いろいろな選択肢はあるかもしれない。自民党への愛着がないといえば嘘になる。ずっと自民党でやってきて、下野した時も、自民党に見切りをつけて出ていく人がいるなかで、全国組織委員長として汗をかいたわけですから。でも、政局になったら、何が日本の政治に一番いいかを考えて行動したいですね」
 ――民主党の小沢一郎代表と行動を共にする可能性は。
 「民主党の若手には自民党より優秀な国会議員も多い。彼らは小沢民主党に100%満足しているわけではありません。自民党の中にもそういう連中がいますね。だから、新しい保守というものができる可能性があるならば、自民党への愛着は捨てられるかな、と思っています」

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