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http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20070528ddm002070099000c.html
発信箱:争点は「安倍政治」である=与良正男
7月の参院選は何が争点か。私はシンプルに考えることにしている。ここしばらく安倍晋三首相に政権を託すのか、それに反対するのか。争点は「安倍政治」である。
安倍首相が全国選挙に臨むのは初めてだ。本来、昨秋の首相交代時に衆院を解散し、信を問うのが筋だが、そうならなかったから仕方がない。その点、「参院選で勝てば安倍カラーを出す」でなく、首相が最近、「らしさ」を出そうとしているのは潔いと思う。
安倍政治とは何か。中核はやはり改憲だろう。無論、それだけで争うわけでないし、改憲は何年か後にあるかもしれない国民投票で最後は決するが、時の首相の中核である以上、いや応なしに争点となる。結構、分かりやすい選挙なのだ。
注文があるのは民主党だ。小沢一郎代表は「憲法より生活維新」といい、「消えた年金」問題を重視したいようだ。社会保険庁の無責任ぶりは重大で、国民の怒りは大きい。厳しく追及してほしいと思う。
でも、どうも憲法に関して党内はバラバラだから、それを争点にするのを何とか避けようとしているのではないか。まさか「争点は郵政でない」と土俵に乗らず、まるで存在感がなくなった一昨年の衆院選を忘れたわけでもあるまい。
改憲の優先度が低いということは当面、北朝鮮問題をはじめ外交・安保上、改憲しなくても大丈夫ということだ。少なくとも、それを説明しないと論戦にならないし、私たちも判断に窮する。
党内がまとまらないのなら「私たちも悩んでいる」とマニフェストに書く方が、よほど誠実というものだ。(論説室)
毎日新聞 2007年5月28日 東京朝刊
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