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2007年05月27日
天皇と憲法9条
選挙運動をどう闘えばいいか、ブログの読者に対する私のこのような問いかけに対する読者からの回答の一つに、「ブログを書き続けることです。それが天木さんの最強のメッセージです」と言うのがあった。たしかに私にとっては書くことが一番性に合っている。これからも選挙活動の報告と共に、ブログでメディアが報じる情報についての私の思いを書いていく事にする。
5月24日の毎日新聞は、太平洋戦争前後の昭和天皇の肉声を記録した英国政府の機密文書の存在をスクープした。また一つ史実があらたになった。この機密文書には駐日英国大使が昭和天皇に皇居で会った際の会話などが記されているという。
その文書には、天皇は、「日中事変で日英関係が急速に悪化していることに、私は深い懸念を持っている。大使も力を貸して欲しい」と要請。大使が、「良好な日英関係を築く唯一の基盤は、中国を敵ではなく友人とすることです」と応えると、「その方向に、すべての努力を傾けなければならない」と語った事が記されているという。
また別の機密文書では、「天皇を取り巻くアドバイザーが日本の政策を決定している」と分析。その上で、天皇の性格を、「周囲の人間の操り人形とならないためには強い個性が求められるが、今の天皇はそれを持ち合わせていない・・・自分の意見を形成する機会を持てなかった」とも記しているという。
昭和史を少しでも学ぼうとした人は、新憲法の成立過程で、天皇制を残した憲法一条と軍国主義を排除した憲法九条が取引として同時に成立した事を知っている。その事を理由に、天皇の戦争責任を問う議論がある事を知っている。タブーとも言えるこの議論はさておいても、軍部が主導したあの戦争に昭和天皇が反対していた事はもはや明らかであろう。そして何よりも今上天皇が、父である昭和天皇が止められなかったあの戦争に心を痛め、何があっても過ちを再び繰り返してはいけないという強いお気持ちを持たれている事は、あらゆる言葉の端にあらわれるメッセージから明らかである。
そうなのだ。天皇は最強の憲法9条護憲論者なのである。その天皇のお気持ちに反して軍事力を強化しようとしているのが、今も昔もこの国の指導者たちではないのか。天皇陛下は怒っているに違いない。自らの立場をわきまえた天皇だからこそ沈黙を守っているのだ。我々は自信を持って声をあげなければならない。神よ、立ち上がってください、怒ってくださいと。我々はその時を待っているのですと。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/05/27/#000394
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