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7月5日公示予定の参院選に向けて自民、民主両党による著名人の擁立合戦が続く中、また新たな名前が浮上した。民主党が、NHKアナウンサー森田美由紀さん(47)に比例区からの立候補を打診していることが25日、分かった。NHK報道番組の顔でもある森田さんの知名度を、支持拡大に生かしたい思惑があるようだ。森田さんは今年4月、東京から19年ぶりに故郷の札幌放送局に異動たばかりで、判断が注目される。
関係者によると、党は森田さんサイドに水面下で立候補のオファーを行っており、本人にも党幹部がラブコールを送っている。森田さんはNHK「ニュース7」「ニュース10」のほか、紅白歌合戦など看板番組で活躍した経緯もあり、お茶の間にはおなじみの顔。比例代表の目玉候補として位置付けるため、打診を続けているようだ。
別の関係者は、森田さんについて「NHKキャスターとしての抜群の知名度があり、好感度も高い。もし立候補すれば(自民党が東京選挙区に擁立する)丸川珠代さん以上のインパクトがあるのではないか」と述べ、期待を込める。
森田さんは今年4月、19年在籍した東京から故郷の札幌放送局に異動。同局の07年スローガン「地域応援キャンペーン」の一環で、現在は情報番組などを担当。現役アナウンサーでもあり、公示まで時間が迫っていることから、近く結論を出すとみられる。
同党はこれまでに、比例区の著名人候補として元プロ野球選手の長崎慶一氏(57)、女性同性愛者と告白した元大阪府議の尾辻かな子氏(32)の擁立を決定。小沢一郎代表(65)は今月16日、著名人候補の擁立について「有名人の名前だけを借りるつもりはない」と、候補者を選ぶには実績を重視する考えを強調し、自民党が、著名人に次々と立候補を打診するスタイルとは一線を画している。
しかし同党は、自民党に比べると選挙を戦う上で全国的な組織力が決して強くないのも事実。組織力を補い、無党派にアピールできる知名度を持つ候補は「のどから手が出るほど欲しい」(党関係者)のが本音。公示まで1カ月強。比例区の目玉になる著名人に対する打診は、森田さん以外にも水面下で続いているとみられる。
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