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□「安倍政局」の台風の目となるのか!?「宏池会」再結集の動き [デイリータイムズ]
http://www.dailytimes.jp/keypoint/2007/05/post_3.html
「安倍政局」の台風の目となるのか!?「宏池会」再結集の動き
このところ、自民党各派閥のパーティーが続いている。かつての最大派閥・田中派の流れをくむ平成研究会、森、小泉、安倍と3代続く総理大臣が属する清和政策研究会、これまで4人の首相を輩出した宏池会、山崎拓の近未来政治研究会、谷垣禎一の方の宏池会、伊吹文明の志帥会、麻生太郎の為公会などなどなど。
もちろん、これらのパーティーは来る7月22日予定の参議院選挙に焦点を当てて開かれているのだが、5月21日に行われた「宏池会と語る会」には、「大宏池会」の可能性を孕んだ最近の政治情勢が絡んでおり、注目の的となった。これは“ポスト安倍”をめぐる政局が模索されるものであるからだ。
古賀誠同派会長は「大(宏池会)であれ中(宏池会)であれ、信頼できる全ての政策集団との連携であれ、新たに素晴らしい宏池会を切り開いていくことが大切だ」と述べた。これは、谷垣派に限らず、麻生派も加えた3派の連携を示唆したものと受け取られる。 しかし、古賀氏は同14日に行われた谷垣派のパーティーに来賓として出席し、次のような挨拶を行っている。
「宏池会が二つあるのは不思議だ。同じ宏池会同士がいずれ一緒になっていくだろう。この流れはだれも止めることができない」と。
池田勇人によって創設され、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一と4人の首相を出し、自他ともに保守本流の名門派閥として50年の歴史を持つ「宏池会」。自民党の中道勢力でハト派議員の集まりというのがこの派の特徴だ。この派閥が具体的に割れたのは、宮沢喜一が会長の時代。加藤紘一と河野洋平の主導権争いであった。河野は派閥離脱し、河野派グループ「大勇会」を結成(これが麻生太郎外相の「為公会」に改称発展している)。
続いて2000年11月、野党から提出された森内閣不信任案に加藤紘一同派会長(当時)が同調し、いわゆる「加藤の乱」が勃発。加藤は議員辞職に追い込まれ、加藤グループは小里派(現谷垣派)となり加藤派と反加藤派(古賀派)の二つの「宏池会」ができることになった。
「大宏池会」というのは、「為公会」と谷垣派の「宏池会」と古賀派の「宏池会」の3派が元の鞘に収まること。「中宏池会」は、2つの「宏池会」が結集することをさすのだ。
2つの宏池会のパーティーでの古賀発言から読み取ると、「まずは谷垣宏池会との結集を図る。それから麻生の為公会との距離を詰めていく」ということになる。
古賀の派閥には現在、総裁候補がいない。その点、谷垣禎一前財務相が有力だが、あまりすんなりとポスト安倍に谷垣が就任しても、「庇を貸して母屋をとられる」という状況になりかねない。そこで、もう一つの選択肢である麻生太郎外相との煮詰め合いで、最終的に3派の再結集まで持ち込んでいく。首相が谷垣になろうが、麻生になろうが、あるいはこの両者が順に後を継いでも一向に構わない。厳とした“キングメーカー”の地位を「宏池会」が確保する、というわけだ。
しかし、麻生外相の方も必死だ。麻生は5月11日夜、丹羽雄哉総務会長と東京都内で会談し、「親安倍」の立場から連携を打診していた。麻生は古賀、谷垣両派が再結集する「中宏池会」構想への懸念を表明した。また丹羽氏も、同構想への不快感を伝えたという。麻生外相は、自派も加えた旧宏池会系の3派による「大宏池会」構想を模索している。現実的には、それが“ポスト安倍”の唯一の道でもあるからだ。谷垣前財務相にしても「中宏池会」が必要不可欠なのは同様である。
丹羽氏の出身派閥である古賀派の中には、安倍晋三首相に近い塩崎恭久官房長官や菅義偉総務相もいる。このため同派内の「親安倍」グループには、あまりにも明々白々に「反安倍」をぶち上げている谷垣派との合流を懸念する声もあるのだ。安倍内閣では“冷や飯”を食っている谷垣派にしてみれば、なんとか流れを自派に引き寄せたいという気持ちがあるが、古賀派の中には「中宏池会」に対しても慎重な意見がまだまだ多くある。
件の加藤紘一元幹事長は、古賀、谷垣、麻生の旧宏池会3派の「大宏池会」構想について「広がりがなく、将来性もない。麻生太郎外相の考え方と宏池会の伝統的な『リベラル』は違う」と述べ、自らが原因をつくった加藤グループの離反を元に戻すべく「中宏池会」を目指すべきと主張した。一時は「新YKK(山崎、加藤、古賀) 」を組んでみたものの、加藤の衣の下に鎧を見でもしたのか、この蜜月も長くは続いていないというのが、永田町での専らの噂である。
さて、「安倍政権」の支持率も持ち直してきた今、すべては7月22日に予定されている「参院選」の結果によるが、“ポスト安倍”が急浮上した場合、「宏池会」がどう反応するのか。そのことを見据えて、策士・古賀誠元運輸相がどのような「深謀遠慮」を持っているのか、目が離せない。
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