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この期におよんで党は…9条の会とあわせて2007/5/10 たれりん 30代
赤旗日刊紙・5月1日号に気になる記事があったので、「さざなみ」に書こうと思う。
連載・『日本共産党 知りたい 聞きたい』がそれである。その記事を引用しつつ、私見を記したい。
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〈問い〉参院選に向けて「9条ネット」という団体が動いています。どんな団体なのですか?
〈答え〉「9条ネット」とは、ことし2月に「憲法擁護」を看板にして、参院選にむけて立ち上げられた政治団体です。しかし、その実態は新社会党委員長らを国会に送ろうという運動団体です。
(中略)
日本共産党は、昨年5月20日付「しんぶん赤旗」に「参院選での『平和協同候補』を求める運動について」という論文を掲載しました。そこでは「市民運動」を名乗るこの運動が、新社会党の応援団ではないのかということを率直に指摘しました。また、日本国憲法を守るということを強調しながら、そのために必要な憲法擁護のたたかいの輪を広げることではなく、問題を国政選挙の「選挙共闘」に矮小化し、「市民運動」にあるまじき策略的な手口ろうしていることなどを批判しました。
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これを読んでまず感じたのは、憲法がここまで追いつめられ、国民を支配・管理する道具へと変質させられるギリギリの所にいま、わたしたちは在る、という現状認識を党中央はどうとらえているのか、という疑問である。
党中央が、演説なり、声明なりで必ずと言っていいほど使うのは、「9条の会」の広がりである。使い方は、9条の会のような草の根が広がっているから、そう悲観することもない、と言いたいとき。
そこまで9条の会に党が甘えていていいのだろうか?
ご存じのように、9条の会は、党は若干の関わりはあろうが、会員は支持政党も異なる玉石混交の連合体であって、党の後援会でも何でもないのである。
今度の参院選は、9条・憲法が争点である。
従来の選挙と違って、(ここが共産党の一番悪い所だが)敗北を喫した場合、票数を伸ばした・健闘した・次のたたかいへの足場が築けた、などの、身内で傷をなめあう、悠長なことは言ってられない選挙なのだ。
共産党には、悲観的になれと言っているのではない。この参院選は未来のあり方を大きく決するターニングポイントなのだから、もっと緊張感を持って欲しいと願う。
次にびっくりしたのは、『 また、日本国憲法を守るということを強調しながら、そのために必要な憲法擁護のたたかいの輪を広げることではなく、問題を国政選挙の「選挙共闘」に矮小化し、「市民運動」にあるまじき策略的な手口ろうしていることなどを批判しました。』の所である。
党は、他党を徹底的に批判して、共産党だけが憲法の守り手である、共産が伸びるしかない、と訴えている。
志位委員長は、インタビューで、今度の参院選での目標議席を、比例の5、東京・神奈川・愛知など選挙区で6,計11議席と答えている。(5/9 東京新聞 より引用)
(私は、選挙区で、接戦になるのは大阪だけだと見ている。)
仮に目標を達成すれば、共産党的には大勝利だろう。しかし、改憲を止めるたたかいの戦場は、国会である。参院・改選数の1割にも届かない。今の自公を見ていれば、党が上げ潮になり、自公完敗の場合でも、主張の異なるものは、単純に無視するだけである。教育基本法の時に痛感させられたが、審議の内容がいかに空疎であっても、どんなに道理がなくても、自公は与党が自ら決めたシナリオ通りに、事を進めていく。自公議員に民主主義や、人としての当たり前の誠実性を求めたところで無駄なのである。
国会で、改憲反対の一致点で他党とも共闘しなくてはならないのだから、選挙前から大まかな枠組みを提示した方が、国民の支持も集まりやすいだろう。
議員の選出方法が非民主的と言っても、その土俵のルールに従って、改憲反対を公約にに掲げる議員を一人でも多く国会に送りたい。そして、改憲派を国会から一人でも多く、引きずり出したい。
共倒れを防ぎ、死票を出来るだけ少なくするためには、選挙共闘という作戦は必要不可欠だと強く思う。それを市民運動団体が口にするとは言語道断、とは前述の記事。
記事の後段にはこのようなことが書かれています。
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「9条ネット」と新社会党は、先の都知事選で浅野氏を支援しました。浅野氏は、改憲勢力である民主党が支援した候補者であり、マニフェストにも「憲法」の言葉がなかったことは周知のことです。
新社会党は、「部落解放同盟」と密接な関係があります。
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新社会は解同、社民は民主と選挙協力するから、と国会の第三極の構築には全く動かない共産。
そんなに強くないのに、内輪もめばかりして潜在的な護憲派国民を怒らせ、じらせ、イライラさせてばかりでは、投票所に足を運ぶのが億劫になる有権者を増やすのでは?
政治とカネだけが、政治不信の原因ではない。
憲法が変われば、何も持たない多数の国民に、どんな災厄が降って掛かってくるか分からない。
そんな庶民のことを考えるよりも、小異にこだわりけんかばかり、大同団結できない政党が、支持を得られる訳がない。(共産だけに言っているのではないが…)
お家騒動で醜態さらす候補たちより、生活を苦しくさせている張本人の方がマシに見え、石原が当選したのかも…(書いてる内に、こういう考え方をした人が多かったのでは?なんて思えてきた)
9条守れ・改憲反対の声を一手に引き受け、党勢拡大・党の組織防衛に活用したい、と いう下心があるから純粋に、改憲反対とは言えないのではないか、という個人的な疑問が湧いてくる。
国家・国民を全体的に見るのではなく、党中央の利益、という下敷きを敷いて、選挙戦略を練っているように見えてならない。
みな欠点があって当たり前。他党の欠点が見えて仕方ないのかも知れないが、憲法を守ることに比べたら、大抵のことは許せると思うのだけれども。
社民・民主のアラ探しばかりするんじゃなく、憲法改悪阻止のため、知恵を出し、力を尽くそうではありませんか。共産党の凋落も、そうすることで上昇カーブに転じると確信しております。
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/readers/0705/r07055.html
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