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□ふるさと納税 [現役雑誌記者による、ブログ日記!by オフイス・マツナガ]
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50381742.html
2007年05月21日
ふるさと納税
「ふるさと納税」という言葉が5月の連休中、菅義偉総務大臣の口から唐突に出てきた。
自分が納めている住民税の10%を自分の出身地などに納めようという物。
「地域格差」に頭を痛めていた安倍晋三総理が「これはいい。ドンドン進めてくれ」と飛びついた。中川秀直幹事長も「参議院選挙の公約にしよう」と悪乗り。
「ふるさと納税」なる構想は昨年の総裁選で谷垣禎一前税務大臣が言い出したようだ。
飯島勲秘書官に言わせれば,
「あれは私と丹波秘書官(財務省から出向)とで考えた物だ」そうだ。
佐藤ゆかり説もあるようだが、1年生の言うことでは誰も相手にしない。
それはともかく、「ふるさと納税」には問題点が多い。
居住する場所での住民サービスは住民税で支払らわられるという原則をぶちこわす。
地方税収は都道府県4.9兆円。市町村7.4兆円。合計12.3兆円である。
この10%だとすれば約1.2兆円がふるさと納税に振り分けられるという物だ。
ところが、ふるさとへ納税するというがその事務処理はかなり煩雑。全国的な納税システムを構築すると 数千億円くらいかかるという。
財務省や総務省では出来ないから「ふるさと納税機構」のような外郭団体を作りそこが税務処理をすることになろう。
何の事はない「ふるさと納税」は詰まるところ財務・総務の天下りが「ふるさとを助けよう」という金の殆どをむさぼり食うシステムに他ならない。
実は6月1日から住民税がこれまでの所得に応じて5%、10%。13%の段階制から所得の一律10%となる。
金持ちは13%から10%へと減税になるが貧乏人は5%から10%へと住民税が倍になる計算だ。
安倍政権としては参議院選挙の前に「住民税増税問題」を野党に突っ込まれると選挙が危ない。
そこで考えたのが「ふるさと納税」というわけだ。
自分の故郷を大事にしようという美辞麗句に惑わされてはならない。
「ふるさと納税」は住民税アップの隠れ蓑。
参議院選挙が終われば誰も言わなくなるだろう。
なんとも、姑息な・・・・・・・・・。
文責:辻野匠師
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