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ニュースや報道番組などで、「今年最大の政治決戦である参議院選挙」はいまや枕詞(まくらことば)のように使われている。7・22参議院選挙までもうあと2ヶ月しかなくなった。週刊誌などでも参議院選挙の当落予想がなされるようになった。週刊誌の予想といって馬鹿にしてはならない。それなりの選挙のプロが予想しているのだし、下世話な予想は選挙の実態を意外に掴んでいるからだ。
週刊誌の予想は予想として、私には最近ちょっと気になっていることがある。それはマスコミ各社が発表している世論調査の数値である。全部をみている訳ではないが、安倍内閣の支持率が意外に安定しているのである。野党各党の支持率が意外に上がっていないのである。選挙が行われるのは7月22日であるが、7月22日は今日からつづいている日なのである。今日はダメでも7月22日はきっと大丈夫というのは、危険であるし得てしてそうはならないものである。今日の数値は、7月22日の結果を予測させる大切な数値なのである。なぜ今日の数値が悪いのかということは、それなりの理由があるのである。その理由を分析して対策を打っていかないと、7月22日の結果をよくすることはできない。それが壺をおさえた選挙運動というものである。
安倍内閣は、世間の受けが良かろうか悪かろうが安倍カラーを出している。きっとそう覚悟を決めたのだろう。憲法改正、教育改革、天下り規制、ふるさと納税、集団自衛権の行使など安倍首相の本性を剥き出しにしてきた。このようなことに強く反発する者も多いが、このようなものを支持する者がいることも事実なのである。マスコミに登場する評論家などは、これらのことを支持する者が圧倒的に多い。自公合体政権のマスコミ対策は陰湿であるし、徹底している。これらのテーマは本来ならば国民を味方にできるのだが、野党各党はそのことに成功していない。それが安倍内閣の支持率が安定し、野党各党の支持率が低迷している理由である。
野党というのは、そもそも“はん”自公合体政権でなければならない。だから野党なのである。ところが“はん”にもいろいろある。“反”すなわち“アンチ”の「はん」もあれば、“半”すなわち“ハーフ”の「はん」もある。政党討論会や政局の節目をよく観ていると、どっちの「はん」なのかよく判らないことがけっこうある。野党でありながら“ハーフ”野党としか受けとれない言動をする政党や政治家がけっこういる。安倍内閣は本性をハッキリと現しているのである。したがって、これと明確に対峙する野党すなわち“アンチ自公合体政権”のスタンスを明確にしなければ、有権者の支持を得ることはできない。国民はこうした曖昧なところを敏感に見抜いているのだ。ここに野党の支持が上がらない大きな理由があると私は思っている。こんなことを頭におきながら、日曜日定番の政治番組を観てもらいたい。
それでは、また明日。
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