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□「逆転有罪」の日歯連事件本当に悪いのはこの人では? [週刊文春]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070517-01-0702.html
2007年5月17日
「逆転有罪」の日歯連事件本当に悪いのはこの人では?
日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党旧橋本派に贈られた一億円裏献金事件の裁判。一審無罪の元官房長官・村岡兼造被告が、東京高裁で逆転有罪となった。そもそもこの裁判、検察の事件のまとめ方が中途半端だったために、話が分かり難くなっている。
村岡被告の問われた罪は、派閥会長代理として一億円を政治資金収支報告書に記載しないよう指示したというもの。だが、料亭で一億円の小切手を受け取ったのは故橋本龍太郎・元首相で、同席したのは野中広務・元自民党幹事長と青木幹雄・参院自民党議員会長の二人。村岡被告はいなかったのに一人だけ起訴された。
「裏献金として処理する指示も、野中、青木両氏らがいた派閥幹部会の決定を、たまたま入院中で不在の橋本氏に代わり、村岡被告が職員に伝えただけ。つまり、村岡被告が無罪でも有罪でも、野中、青木、橋本の三氏はなぜ起訴もされなかったのか、さっぱり分からない」(政治部記者)
裏献金が起きるのは、自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)を通せば、献金を事実上マネーロンダリングできるからだ。献金が賄賂に当たる恐れがある時、企業・団体は自民党への献金を装い、党執行部を介してこっそり特定の議員へ献金を回してもらう。「企業・団体→国政協→自民→族議員」という長年続く迂回システムで、歯科だけでなく道路も製薬も消費者金融も皆利用している。
日歯連は旧橋本派への一億円以外に、同時期の三年間、判明しただけで計五億円以上を、約二十人もの自民党議員にこの迂回システムでばらまいていた。対象は主に山崎拓・元党副総裁の派閥幹部らと、石原伸晃・党幹事長代理ら現在、安倍晋三首相の取り巻きとなっている中堅議員たちの二ルート。いずれも三年前、疑惑を大きく報じられたが、お咎めなしに終わっている。
このシステムを事実上仕切ったのは、超大物党職員の元宿仁・党事務局長だが、東京地検特捜部に何度も事情聴取されながら見逃された。それどころか、捜査の最中、元宿氏は任期切れの事務局長に再任され、今は事務総長だ。
「検察首脳部は自民党の巨大献金隠しシステムを暴くのが怖くなって村岡被告の“微罪”でごまかし、結果的にシステム存続に暗黙の了解を与えた」(全国紙司法キャップ)
小泉政権下で起きたトカゲの尻尾切り。これで、政治の信頼回復などできるものか。
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