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2007年05月17日
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どうやら今の政治では憲法9条は守れない事がはっきりしたようだ
今の政治では憲法9条は守れない。そう思わざるを得ない記事を最近の新聞で見つけた。
私は5月15日のブログで「改憲問題は政争そのものだ」と題して、安倍政権の性急な改憲志向を阻止できるのは、保守系政党を中心とした野党連合しかないと書いた。反安倍、反自公政権の政局にして政権交代に近づけることであると書いた。しかし、私は政治というものを知らなかったようだ。ナイーブ過ぎたようだ。
5月16日の産経新聞に、民主党最高顧問である渡部恒三氏の、次のような言葉を見つけた。自民も民主も国民新党も、表面的な政権争いの裏で馴れ合っているのだ。彼らに護憲を求める事は「ないものねだりということだ。
・・・8日夜の同期会は本当に楽しかった。森善朗元首相、綿貫民輔国民新党代表、小沢一郎民主党代表、羽田孜元首相・・・自民党は森君一人になってしまったけど、みんな昭和44年に初当選した仲間だ。
いろいろと話に花が咲いた。ほとんどは夏の参院選の話題だった・・・結論は自民党、民主党のどちらが勝っても僅差だということだ。そうなると、参院選後は綿貫君の国民新党がカギを握ることになる・・・だから僕は、「森君と小泉純一郎前首相、安倍晋三首相は政局安定のために綿貫君に土下座する場面が出てくるんじゃないか。綿貫君は神主さんだけど、7月には神様になる」と言ったんだ。綿貫君は笑っておったが・・・健全な二大政党制は、外交や安全保障の基本路線ではどちらも共通した考え方を持っていなければ政権交代はできないんだ。民主党が政権をとったら自衛隊を廃止し、次に自民党が政権に戻ったら自衛隊をまた作ります、というわけにはいかないだろう・・・僕が民主党の若手中堅に期待しているのも、外交・安保で非常に健全な哲学を持っているからなんだ。この連中なら明日でも政権をとっても大丈夫だ・・・
保守系政党はやはり皆自民党なのだ。そしてその自民党に対峙すべき護憲政党は、もはや絶望的だ。5月17日の朝日新聞は、社民党の苦境を次のように伝えている。もはや党勢退潮を食い止めるだけの政党になってしまった。知名度のある候補者探しに奔走しているという。上原前国立市長を公認したまではいいがどこまで票が集められるか不安だということで、タレントの太田光の擁立や辻元清美の参院選鞍替え、さらには引退した土井たか子前党首まで出馬するという。こんな事で国民の気持ちを熱くする事はできない。
その社民党は、一方において「自民党と民主党は二大保守政党。民主党は憲法を変えない勢力にはならない」(福島党首)と批判しながら一人区での民主党との共闘を行う。そんな社民党を、同じ護憲政党の日本共産党は、「(民主と社民の選挙協力には)大きな隔たりがある。一番の基本問題が問われる」(志位共産党委員長)と批判し、真の護憲政党は日本共産党だけだといわんばかりに自己宣伝を繰り返す。
そういう護憲政党の衰退の中で、驚くべく事態が進んでいる。5月17日の読売新聞「憲法改正への道」において次のような自衛隊幹部の言葉を見つけた。
「(北朝鮮戦闘機が米民間機を攻撃する場面に遭遇したら)自分が司令なら攻撃を命令する。憲法9条より、私は日米同盟を選ぶ・・・」
国会で今すぐ取り上げるべき重大な発言だ。しかし16日の党首討論では、安倍首相は次のような発言を繰り返した。防衛大学校卒業式で「諸君らが将来直面する危機には、自分の信念に基づいて的確な判断で行動すべきだ」と安倍首相が訓示した事について、小沢民主党党首が、不適切ではないかと質問した事に対し、気色ばんで答えたものだ。
「・・・外国から侵略された場合には、戦闘場面でその判断を(彼らが)しなければならないこともある・・・」。これが国会での首相の発言である。しかも党首討論での発言である。これを野党党首がやり過ごし、マスコミが何も言わない。これでは憲法9条は守る事はできない。
憲法9条を守りたいと素朴に、純粋に考えている普通の人は浮かばれない。彼らの思いを吸い上げて国会へ送り込む人はこの日本にはいないのか。誰かが一般の国民の心に火をつけなければならない。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/05/17/#000380
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