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http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070516-199671.html から転載。
過労自殺、過去最多の66人
過労が原因でうつ病などの精神障害になって自殺した(未遂を含む)として2006年度に労災認定された人が、前年度比約6割増の66人と過去最多だったことが16日、厚生労働省のまとめで分かった。過労自殺を含む精神障害の認定者数も大幅に増加。年代別では働き盛りの30代が40%を占め突出して多かった。
過労によって脳出血、心筋梗塞(こうそく)などの脳・心臓疾患になり、労災認定された人も355人で過去最多。うち死亡に至った過労死は147人だった。
リストラなどで個々の仕事や精神面での負担が重くなっていることが背景にあるとみられる。厚労省は「労働環境が厳しい。ノルマ達成を求められるなど過大な仕事量があり、職場のサポートも十分でなく過労自殺につながるケースが多い」としている。
集計によると、精神障害の労災申請は819人で前年度比25%増。認定は205人で前年度より61%増えた。いずれも過去最多。うち未遂を含む自殺の認定は前年度の42人から66人に増え、うち65人は男性が占めた。
精神障害での認定者の職種は専門技術職が29%で最多。男女別では女性が31%に上った。年代別で30代の40%に次いで多かったのは20代の19%、40代の18%。自殺に限ると50代が32%で、30代が29%だった。
脳・心臓疾患の申請は938人、認定件数は355人と、いずれも8%増で過去最多。認定者の職種別では運輸・通信従事が25%で最も多く、厚労省は「労働時間が最も長い職種であることが影響しているのではないか」とみている。
男性が94%を占め、年代別では50代40%、40代29%の順だった。
認定された人の直前数カ月の平均残業時間は80〜100時間が最多で116人。160時間以上も26人いた。過労死は147人で前年度より10人減った。
[2007年5月16日20時19分]
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