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2007年05月16日
朝青龍の暴力を許す世相
子供の頃には相撲に夢中になった時期もあった。テレビが出回った頃だ。若乃花の全盛期のころだ。それ以来相撲を見なくなって久しい。今ではやさしたる興味はなくなった。
だからと言うわけではないが、私は朝青龍が嫌いだ。強すぎるからではない。モンゴル人だからという事では勿論ない。土俵上でみせる態度が傲慢で品性に欠けるからだ。
その朝青龍に対する嫌悪感を決定的にさせたのは、4月30日の出稽古において、新小結の豊ノ島という力士を負傷させ、病院送りにしたという記事であった。ヘッドロック。そのまま首をねじり体をそらせ、崩れ落ちるところをさらに体重をかけて上から押しつぶした。稽古場には「グキッ」という鈍い音が響き渡り、そのまま豊ノ島は病院送り(5月7日日刊ゲンダイ)。
八百長疑惑の腹いせでもあるまい。「鬼になる」と公言し、その後も、「弱いものいじめ」が続いていたらしい。相撲協会とか横綱審議会などは何をしているのか。
そんな中、5月15日の日経新聞は、「仁義なき闘争心」という見出しをつけて二日目の朝青龍の取り口を次のように書いていた。大手新聞がここまで書くのは異例だ。
・・・ここはボクシング会場か、それともプロレス会場か。軍配が返った直後、朝青龍が左から繰り出したフックのようなかち上げに場内の歓声が一瞬途切れた。「すごい音がしたな」と土俵下の放駒審判部長・・・朝青龍のすさまじさに興ざめする館内。朝青龍は、仕切りで睨みつけるうちに、「自分の方が上だし、下に負けたくない」と燃えたという・・・この横綱にあるのは、狂気にも似た闘争心と我の強さだけだ・・・
私は思う。この朝青龍の横暴と、それを正面きって諌めない風潮こそ、小泉前首相以来この国にはびこった「強ければいいだろう、文句あるか」という強硬姿勢に違いない。そして周囲はそれを見過ごしてしまう。そういえば朝青龍のファンは細木数子である。その細木は小泉前首相を盛んに持ち上げていた。「小泉自民党に入れないと、バチが当たるわよ」などと選挙妨害まがいの発言をしていた。朝青龍の傍若無人な乱暴さは、小泉前首相の自制なき弱いものいじめと、それを喜ぶ世相のうつし鏡だ。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/05/16/#000379
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