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35年前の今日、沖縄が本土に復帰した。私が沖縄に移住したのは復帰翌年の春だ。まだ4つか5つだったので記憶はさだかでない。町のちいさな商店でも、円とドルの両方が使えたはずだ。テレビのチャンネルはNHKとNHK教育と民放が2つ。それから6チャンネルはアメリカのテレビ番組をそのまま放送していた。
那覇市の小学校の友人Fは両親と弟と妹、祖父母の7人家族だった。家に遊びに行くと、オジイとオバアがいる奥の部屋からは、いつもラジオの沖縄民謡が漏れ聞こえてきた。Fのオジイとオバアは本土上陸戦のとき、北へ逃げたので助かったという話を聞いたことがある。沖縄本島北部は山や森林が多く、隠れる所が多い。しかし南部は比較的平坦で、防空壕か墓に隠れるしかなかったそうだ。隠れる場所が見つけられず南端に追い詰められた者は、海へと身を投げた。
蒸し風呂のような墓の中に隠れながら、ある者は尿を飲み渇きをいやし、ある者は空腹に耐えかねてソテツの実を食べて中毒死したという。米兵に発見されるという理由で、泣き止まない赤ん坊の口に泥を詰めて殺す日本兵もいたそうだ。日本兵が民間人と一緒に防空壕に隠れているというのもヘンな話だが、つまり戦争は人を狂わせるということだ。
「狭義の強制」などというものに拘る、それこそ「度量の狭い」政治家が日本を戦争に巻き込もうとしている。沖縄にはもう何十年も帰っていないし、大人になったFとも会っていない。すっかり様変わりした沖縄の映像を見る度に、私はFと、Fから聞いた祖父母の話を思い出す。戦争はゴメンだ。
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