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□参院選全予測(1) 自民勝敗ラインの51議席に届く勢い 民主小沢は「空中戦」に戦術転換 [読売ウイークリー]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070515-01-0202.html
2007年5月15日
参院選全予測(1) 自民勝敗ラインの51議席に届く勢い 民主小沢は「空中戦」に戦術転換
参院選公示まで2か月を切り、各党候補もほぼ出そろった。このところ内閣支持率を持ち直して攻勢に転じた安倍自民党だが、全選挙区を分析すると楽観できない情勢である。与野党逆転があるのか。
今度の参院選の改選議席は、選挙区73、比例選48の計121。そして、与党の非改選議席は58。4月の参院補選で自民、民主は1勝1敗と分け合ったため、手堅い基礎票の公明党が目標の13議席を維持した場合、与党が過半数の議席を獲得するため、自民党は51議席以上が必要だ。
一覧表(本誌掲載)の予測をまとめると、現下の情勢は以下の通りとなる。まず、29ある1人区は、
▼自民系が優位=群馬、富山、石川、福井、和歌山、島根、岡山、山口、熊本、大分、鹿児島の11選挙区
▼自民系がやや優位=青森、秋田、栃木、鳥取の4選挙区
▼自民、民主系が接戦=山梨、滋賀、奈良、徳島、愛媛、長崎、宮崎、沖縄の8選挙区
▼民主系が優位=岩手、三重の2選挙区
▼民主系がやや優位=山形、香川、高知、佐賀の4選挙区
29選挙区のうち、自民が議席を固めつつあるのが群馬、富山など15選挙区、逆に民主優位なのが岩手、三重など6選挙区。残りの8選挙区はほぼ互角の戦いだ。
次に複数区。選挙区ごとに優位に戦いを進めている党派を並べると、次のようになる。
▼改選議席(5)=東京(自・自・民・民・公)
▼改選議席(3)=埼玉(自・民・公)、千葉(自・民・民)、神奈川(自・民・公)、愛知(自・民・公)、大阪(自・民・公)
▼改選議席(2)=北海道(自・民)、宮城(自・民)、福島(自・民)、茨城(自・民)、新潟(自・民)、長野(自・民)、静岡(自・民)、岐阜(自・民)、京都(自・民)、兵庫(自・民)、広島(自・民)、福岡(自・民)
比例選の場合、自民党の獲得議席は直前の報道各社の世論調査の自民党支持率が参考になる。自民vs民主の構図で戦った過去3回の獲得議席との相関(数字は読売新聞調査)を見ると、2004年(32.7%)→15議席、01年(41.0%)→20議席、1998年(31.4%)→14議席。直近調査(3月17日)の自民党支持率は36.4%だから、現段階で17議席程度が見込まれる。
選挙区選、比例選の数字を集計すると、自民党は選挙区選で34議席を固めつつあり、比例選の17議席を足せば、勝敗ラインの51議席にギリギリ届く勢いだ。
自民党がある程度優位に選挙戦を進めているのは間違いない。ただ、長年、国政選挙を戦ってきた自民党幹部は、こう気を引き締める。
「参院選は、無党派層が拡大した結果、その時々に吹く風が勝負を決める。直前にその風を起こすのは第一にスキャンダル、第二に争点、あるいは対立軸です。風が吹けば、投票率も上がり、数日で簡単に何議席もひっくり返る。スキャンダルは突発的なもので、起きる起きないは予断できないが、争点はつくり出すものだ」
争点をめぐって、安倍自民党は、「憲法」「教育」「公務員制度改革」などを掲げた。これに対し、小沢民主党は、「格差問題など、喫緊の国民生活の問題点を訴えていくことになる」(小沢氏)との考えを示している。
「小沢さんは、理念に軸を置く安倍氏の逆張りをする形で、年金、格差など生活面を重視する戦術です。格差問題で不満を抱える無党派層には、そのほうがインパクトを与えます」(民主党幹部)
その小沢氏は、参院選に向け、大型連休前まではもっぱら地方行脚。しかし、連休明けからはテレビ出演などを増やし、“空中戦”に戦術を変えるという。「格差是正」「政権交代」などをキーワードに風起こしにかかる算段だ。「地方行脚」を理由に避けていた党首討論にも積極的に登壇するという。
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