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首相も信任、事務次官異例の「長期続投」 進まぬ後継者育成 防衛、外務省(北海道新聞)
http://www.asyura2.com/07/senkyo34/msg/725.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 5 月 15 日 11:57:06: 2nLReFHhGZ7P6
 

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/25760.html?_nva=111

 日本の外交、防衛の要である二人の事務次官が異例の「長期続投」となっている。防衛省の守屋武昌氏(62)=二○○三年八月就任=と、外務省の谷内正太郎氏(63)=○五年一月就任=。いずれも歴代首相の信任が厚かったことが理由だが、勇退も取りざたされ始めており、後継者へのスムーズなバトンタッチが今後の課題となりそうだ。

 守屋氏は宮城県出身で、東大卒がそろう中央省庁では珍しい東北大卒。防衛政策の立案機能の強化が持論で、米軍再編問題では「抑止力の維持と沖縄の負担軽減」を掲げ、外務省が仕切ってきた日米安保の協議の場で発言力を高めた。

 小泉純一郎前首相の信頼を得て、昨年六月の日米首脳会談に防衛庁幹部として異例の随行。長期続投となったのは、自衛隊のイラク派遣など懸案が重なったほか、守屋氏自身が「防衛庁が省になるまでは辞められない」と意欲を示していたことも背景にある。

 国会閉会後の今夏には勇退の見通しだが、「将来を考えて後任を考えるという、次官が最初にやるべき仕事をやっていない」(元政府高官)との指摘もある。

 一方、谷内氏は○二年十月、小泉前首相が北朝鮮を電撃訪問した直後に官邸入り。官房副長官補として拉致問題に強硬姿勢で臨み、当時官房副長官だった安倍晋三首相と良好な関係を築き上げ、現在に至っている。

 他の事務次官と比べ首相と会う機会は格段に多く、首相も局長クラスによる説明でのみ込めないときは、谷内氏に「直接電話で確認する」(政府筋)という緊密ぶり。本来なら今年三月末で定年だったが、外務次官としては初の一年間の定年延長となり、勇退は来年一月とみられている。

 十三日にインド、トルコ訪問に旅立ったが、次官自ら外遊に飛び回るのも異例。任期中に中国、韓国、ロシアとの「戦略対話」を新たに始めるなど、政権トップとの信頼関係をてこに、山積する外交問題を取り仕切ってきただけに、「次の事務次官はだれであれ、しばらく苦労する」(外務省幹部)との見方が強まっている。

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