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【論説】夕焼けの空き地に安倍くんの影だけがのびていないか 首相はいま一度周りを見渡してほしい 朝日新聞・天声人語
1 :春デブリφ ★ :2007/05/15(火) 02:21:04 ID:???0
かくれんぼに飽き、おにごっこに疲れた昔の子どもたちは、両者の面白さを併せ持つ
「缶けり」を考えついた。ルールは地域や世代によって異なるらしいが、決めたその場で
まず一回。これが子ども遊びの楽しさだ。
憲法改正のための国民投票法がきのう成立した。どうしても、一日でも早く国民投票
という缶けりをしたくて、安倍くんと仲間が決めたルールである。
国民投票それ自体、憲法改正の是非という、より大きな決定を問う決まりごとだ。それも、
国会の発議を受けて国民が判断を下す、最後にして最重要のルールである。安倍首相は、
これをいま決めることで改憲に弾みをつけたいのだろう。
それにしては、「参加者」が少ないような気がする。法律となった与党案は、衆参両院とも
与党の賛成多数で可決された。一緒にルールを練ってきた民主党は、途中で離れてしまった。
国民の間で、差し迫った課題として改憲論議が高まっているとも思えない。
参加者の数ということでは、別の心配もある。護憲派のボイコット戦術を警戒するあまり、
国民投票法には最低投票率の定めがない。改憲論議が高まらないまま手続きが進めば、投票率
は上がらず、一部の意見に沿って憲法が改められかねない。
「国の姿を決める缶けり」をフェアで白熱したものにするには、多くの参加者と、十二分の
議論が欠かせない。言い出しっぺの責任だ。国民はついてきているか。夕焼けの空き地に、
安倍くんの影だけがのびていないか。首相はいま一度、周りを見渡してほしい。
■ソース(朝日新聞)
http://www.asahi.com/paper/column20070515.html
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