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http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2007/05/11-1267.html
5月11日、参議院入りしてから一月足らずで、国民投票法案は参議院憲法調査特別委員会で採決された。中央公聴会も開かれないという異例の事態だ。
最後となった委員会では、なぜか安倍首相の質疑が行われた。法案提出者でない安部総理がなぜ答弁に立ったのか。自民党の舛添要一筆頭理事は、「95%同じ法案を出した民主党が修正協議に応じなかった理由は、安部総理の発言だ、と主張してきた。だから安部総理に出てもらって質疑した。NHKの中継も入った。野党は、与党の運営に感謝すべきだ」と、まるで野党の要求を呑んだかのような説明を、記者相手にしていた。冗談じゃない。安部総理の宣伝のためじゃないか。
委員会で、「21世紀の日本にふさわしい新しい憲法」などと、とうとうと語る安部総理を見て、私は本当にここは立法府、良識の府かと目を疑った。傍聴席からも「これは合法を装ったクーデターだ!」と叫ぶ声。
それでも、福島党首や近藤議員の追及は最後まで衰えなかった。福島党首が「自民党新憲法草案のもとで、海外での武力行使はできるのか!?」と迫ると、安部総理は「現憲法の下ではできないが・・・」といいながら、新憲法草案についてはできるともできないとも答えず、ただ条文を読み上げて時間つぶしに徹した。「答えられない」ということが、すでに答えになっている。
17時50分、採決。この日の決着を民主党が呑んだために、強行採決にすらならなかった。
来週の月曜日、午前10時からの参議院本会議で採決されれば、安部総理の悲願「憲法改正を政治日程にのせる」は実現することになる。改憲のレールが敷かれ、国民はトロッコに乗せられて、まっさかさまに「美しい国」へと連れて行かれてしまう。秋の臨時国会でたちあがる憲法審査会で、じっくり改憲原案を審議した後、早ければ3年後には改憲原案が発議されることになるだろう。最速60日間の運動期間をへて、国民投票が行われることになる。
ぎりぎりまであきらめたくない。3年と60日後、「あのときあれだけもめた法案か」という記憶を、社会が、そして一人ひとりが持ち続けることが必ず生きてくる。月曜日の参議院本会議まで、みんなで国民投票法案反対の声をあげ続けてほしい。
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