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□ついに小泉動く…参院選での「応援」解禁、そのワケ [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007051140.html
ついに小泉動く…参院選での「応援」解禁、そのワケ
未だに人気高く
首相退任以来、鳴りを潜めてきた小泉純一郎前首相(65、写真)が、いよいよ本格的に始動しそうだ。今年最大の政治決戦である夏の参院選で、各地に応援に入る方向で検討しているというのだ。安倍晋三首相にとっては強い味方の登場と言えそうだが、その一方で再登板に向けた党内の足場固めが狙いとの見方も浮上している。
首相退任後、小泉氏はメディアに出ることはなく、昨年10月の衆院神奈川16区、大阪9区両補欠選挙で1度ずつ応援に入っただけ。それも街頭には立たず、いわゆる“箱もの”といわれる講演会場での応援だけ。先の参院沖縄、福島選挙区の統一補選では姿を見せることはなかった。
「あまり表に出ると安倍首相がかすみかねない」(党関係者)との配慮が働いたとみられているが、ついに表舞台での“活動”を解禁する見通しとなったのだ。
小泉氏が応援する対象者をめぐっては、「政局の小泉」と言われるだけあって、さまざまな憶測を呼んでいる。自民党有力筋の話。
「小泉氏は着々と勢力を固めている。ある候補者は小泉サイドから『町村派に入らないなら応援に行く』といわれたらしい。小泉氏の出身派閥(=町村派)ではなく、小泉直系として取り込もうとしているのではないか。足場を固めた上で、将来的に再登板するというのはあり得ると思う。小泉氏の国民的人気はいまだに高いからね」
すでに自民党内には、小泉首相時代に秘書官を務めた小野次郎衆院議員率いる「無派閥新人議員の会」(29人)があり、党内では、小泉氏の“別動隊”との見方が強い。同会の中枢メンバーの1人はこう語る。
「『無派閥新人議員の会』は一大勢力だ。政局の際には主流派と非主流派との間でキャスチングボートを握ることになるだろう」
さらに、前出の有力筋もこう続ける。
「小泉氏が再登板のときはチルドレンを率いて自民党を飛び出し、民主党の前原誠司元代表一派と手を組むことも考えられる。なにしろ自民党をぶっ壊すと言っていた人ですからね」
さすがに、党内には「自民党を割って出ることはないだろう」(中堅)との見方が支配的だが、小泉氏は前原氏が民主党代表だった当時の2005年9月、前原氏にも近い牛尾治朗・ウシオ電機会長を介して大連立を打診したことがある。政界の一寸先は闇。「小泉・前原新党」も全くの夢物語とはいえない。
それはともかく、首相秘書官として小泉氏を支えた飯島勲氏は今年2月、故郷の長野県辰野町で講演し、「首相としての再登板は100%ない」と明言していた。しかし、4月9日に米通信社のブルームバーグ・ニュースが行ったインタビューでは「現状においては、ないと思います」と再登板に含みを残す言い回しに変化しているから不気味だ。
首相時代、記者団から“小泉派”立ち上げについて聞かれ、「げすの勘ぐりだ」とけむに巻いていた小泉氏。再登板説もげすの勘ぐりか?
ZAKZAK 2007/05/11
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