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□これでも派閥のボス? 谷垣派研修会のどっちらけムード [週刊文春]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070509-01-0702.html
2007年5月8日
これでも派閥のボス? 谷垣派研修会のどっちらけムード
「参院選後」の政局を占う意味で、政界関係者が注目した会合がGW前半の四月二十八、二十九の両日、神奈川県箱根町のホテルで開かれた。昨年九月の自民党総裁選で安倍晋三首相に敗れ、他日を期す谷垣禎一前財務相が率いる谷垣派の研修会である。
参院選で与党が過半数割れに追い込まれた場合、自民党の非主流派はどう動くか、「安倍下ろし」を仕掛ける腹積もりはあるのか。派閥のメンバーは谷垣講演からその臭いを嗅ぎ取ろうとしたのである。
舞台装置はそれなりに整いつつあった。総裁選で谷垣氏を支持した加藤紘一、山崎拓両元幹事長が首相のタカ派路線に批判的な古賀誠元幹事長を誘い、新YKKトリオを結成。谷垣派の面々も古賀派に接近し、五月十四日の谷垣派パーティーに古賀氏を招待、その返礼として谷垣氏を同二十一日の古賀派パーティーに招いてもらう話をまとめていた。
谷垣派は十六人の小所帯。その影響力は知れている。しかし新YKK、特に古賀派との連携を物にできれば、参院選の結果次第でポスト安倍政局の主導権を握ることもできる――。党内の事情通はそう読んでいた。参謀格の川崎二郎会長代行らがかねて谷垣氏に勧めていた「大宏池会」構想の狙いもそこにあった。「慎重な谷垣さんも今回はそれなりに色を出すだろう」。谷垣派の面々もそう期待し、箱根の山に登った。
「宏池会の先輩がどういう役割を果たしたか。池田総理は寛容と忍耐ということを言った。国論が分裂しギスギスした対立をするようでは物事は進まない」。安倍批判を展開するのか、大宏池会構想に話を転じるのか。ワクワクしながらメンバーは次の言葉を待った。ところが、「税体系の見直しも衆知を集めて議論する必要がある……」。期待した言葉は出ず、講演は政策一色で終わった。
「寛容と忍耐」の限界を超えたのだろう、その後の意見交換ではメンバーから厳しい質問が飛んだ。「どうやったら政策実現ができるのか、をお願いします」(園田博之座長)「手段と方法論も一体じゃないと政策は具現化しない。何かお考えがあれば」(逢沢一郎副会長)。だが、ここまで言われても谷垣氏は「まあそういうことですよね」と答えただけ。白けた空気が会場を包んだ。「加藤の乱」で名を売った谷垣氏。期待を裏切る点にかけても加藤氏の忠実な後継者だったようだ。
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