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http://blog.mag2.com/m/log/0000228369/
(前略)
本日(7日)未明(日本時間)、フランスの次期大統領にサルコジ元内務相が選出
されました。これに対し、初の女性フランス大統領の誕生かと騒がれてきたロワ
イヤル女史は敗退しました。
興味深かったのは、今回の選挙結果について、何げに日本の大手メディアたちが
米国における共和・民主の両党対立の構造に投影しながらコメントを流していた
ことです。
方や、ブッシュ共和党との親密さをアピールしてきたサルコジ氏。
これに対し、「格差社会」への警鐘を鳴らすロワイヤル氏は、「伝統的な欧州の本命」
といった言われ方をされつつも、「米国でいえば、弱者保護の民主党と近い」と
いった論評のされ方をしていました。
このメールマガジンは、かねてより今回のフランス大統領選挙に、米国における
共和党から民主党への緩やかな政権移譲プロセスを重ね合わせて分析することの
重要性を訴えてきました。そして、流れとして仮にロワイヤル候補が勝利すること
があれば、それは世界的な規模で広がっているスティールメイト(勢力拮抗)状態が
解消する「潮目」であり、物事が一気に動きだす可能性があることを示唆もして
きました。とりわけ、ロワイヤル女史が選出されれば、今後、各国で女性首班が
誕生していき、最終的にヒラリー・クリントン女史の大統領への選出という「花道」が
つくられる可能性があったわけです(もちろん、日本においても同様です)。
しかし、流れはまだ明らかでないことがこれで示されました。
引き続き、例によって、共和・民主両党、あるいはその背後にある「米国に伝統的
なWASP勢力」と「大陸欧州をバックグラウンドに持つ国際金融資本勢力」との
間のスティールメイト状態は続いていることがこれで明らかになったと見るべきで
しょう。
ちなみにロワイヤル女史は、「北京オリンピックボイコット」を訴えるなど、
中国との距離間をあからさまに打ち出していました。これが否定された形になった
わけであり、本編で取り上げたいくつかの中国情勢分析と重ね合わせて読み込む
必要があります。
基本的にはこれが現在の状況である以上、特段の事情がない限り、7月の国政
選挙として最も注目される日本の参院選挙においても、同様に「どっちつかずの
結果」が誘導される可能性が高いものと、弊研究所ではみています。
もっともそれまでに「潮目」の変調がわかる行事としては、G8サミット(ドイツ・
ハイリゲンダム 6月6日〜8日)があり、とりわけそこでドイツが最終的に
かねてからの懸案であった「ヘッジファンド規制」を議論の俎上にあげられるのかが
カギとなります。ちなみに先週号(4月30日発売号)のドイツの有力雑誌
「デア・シュピーゲル」では、ドイツがヘッジファンド規制を議題としようと
画策しているが、イタリア以外には賛同はなく、おそらく無理だろうという
悲観的な報道を流しています。しかし・・・・そう単純にはいかないのが、欧州情勢
の複雑怪奇さです。あえて今の段階で悲観論をリークするところに、まずは
ドイツ(=大陸欧州)独特の「策謀」を見てとり、備えをしておくべきでしょう。
運命の時=6月はあと1か月もたたない間にやってきます。
編集人・原田武夫
[新世紀人コメント]
現在の米国と日本の"異常と言える"株高には今後の展開には警戒感を持つべきであると考えるのだ。不自然である。
一方ではチャイナのバブルには警戒感が表明されているのだ。
北朝鮮と米国の「手打ち」が実際的に整った段階において(外見ではない)、「ゴー発進だ」と言うことになるのかもしれない。
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