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動かぬ証拠。 読売新聞は虚報に公式釈明を。
http://www.asyura2.com/07/senkyo34/msg/371.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 5 月 06 日 18:42:43: Neh0eMBXBwlZk
 

マスコミ板ネタかと一旦は考えましたが、医療崩壊は次期国政選挙の主要課題ですから、こちらに投稿します。


-----新小児科医のつぶやき から転載---------------------------------------------
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070506

2007-05-06 物証発見

カルテネット流出告訴報道で大きな鍵になっている2006.10.31付読売大阪朝刊 http://soho1172001.web.fc2.com/index.htm のカルテ画像 http://soho1172001.web.fc2.com/image.htm が見つかりました。あれだけネット上で話題になっているので誰かがupしてくれないか探していましたが、ついに出て来ました。2006.10.31付読売新聞大阪朝刊情報のカルテ画像にあります。考えてみれば絶対にあるはずの画像で、近畿圏の図書館に行けば半年前の新聞ですからあって当然のものです。

見てもらえればわかるのですが、医療関係者であれば一目で医師記録と判断できます。これを看護記録と主張されたら看護師の皆様から大顰蹙を買います。それほど明瞭に医師記録の特徴備えています。医療関係者には文句なしなのですが、特徴の説明をしておきます。

医師記録と看護記録の違いをまとめると、

医師記録

字が汚く殴り書きで他人に読まれる事を考えていない
内容が文章の体裁をなしていない
罫線無視で余白がふんだんにある


看護記録

たとえ字が汚くとも丁寧に他人が読めるように書いてある
表現はともかく文章になっている
罫線を守り無駄な余白を残さないように書く

医師の中にも綺麗な字で見事な文章を綴りながらのカルテを書かれる方は稀におられますが、逆に看護師の中にこんな乱雑な書き方をする人は皆無に近いと考えてもらえれば良いと思います。それぐらい見事に医師カルテの特徴を備えています。私も他人の事は言えないですがね。

内容ですが医療関係者ならだいたい読めるかと思います。ただし医療関係者以外となると相当読みにくいと思いますから、わかるだけ解読します。ただ私にもどうしても読めないところが何ヶ所かありますのでご了解ください。カルテは8/8の0:00の失神のものと、1:37の痙攣時のものを切り出して上下に並べて撮影されています。なお「●」は私でも判読不明文字です。

まず0:00の時点の記録です。

8.8 0" AM headache (+) 発汗↑

BP 155/84 脱水●み

→生食水 500ml iv

nausea → vomitting (+) → プリンペラン 1A iv

0"14' 意識消失 (+)

●●. BP good SpO2 97%

   resp good

→内科Dr診察依頼 → 既往不明だがヒステリー発作etcも考

→ Vital●● 経過観察

次は1:37時点の記録です。

1"37'AM

BP↑ 強直性ケイレン? eclampsia?

→ MgSO4 iv

→ MgSO4 20ml/hr

奈良医大へtel (△△Drへ)

母体搬送依頼す

奈良医大満床にて他をさがす

この画像から分かる事はこれが医師記録部分である事とカルテの構成が時系列カルテではない事です。時系列カルテでない証拠に医師記録の右端部分に完全な余白があります。そうなればこのカルテは医師記録部分と看護記録部分が分かれて記載されていた事になります。つまり医師記録部分と看護記録部分は容易に分割して公開できると言う事です。また遺族関係者にベテランどころでない看護師がおられた事は既に周知の事実であり、看護記録と医師記録を取り違える可能性はありえない事です。

ここで2007.4.29付の読売新聞の記事を引用します。

=============

転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出

 奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、○○○○さん(当時32歳)が出産時に脳内出血を起こし、19病院に転院受け入れを断られた後、死亡した問題で、○○さんの診療経過など極めて詳細な個人情報がインターネット上に流出していることがわかった。

 情報は医師専用の掲示板に、関係者らしい人物が書き込んだとみられ、「転載して結構です」としていたため、同じ内容が、医師や弁護士など、かなりの数のブログに転載されている。

 遺族側の石川寛俊弁護士が28日、大阪市内で開かれた産科医療をめぐる市民団体のシンポジウムで明らかにした。石川弁護士は、個人情報保護条例に基づく対処を町に要請した。遺族は条例違反(秘密漏示)などでの刑事告訴も検討している。

 書き込みは、昨年10月に問題が報道された翌日から始まった。仮名で「ソース(情報源)が確実なきょう聞いた話」「この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました」などとして、最終月経の日付から妊娠中の経過、8月7日に入院して意識不明になるまでの身体状況や検査値、会話など、カルテや看護記録とほぼ同じ内容を複数回に分けて克明に書き込んでいた。

 この中には、入院前の記録など、当時、遺族が入手していなかった内容や、医師の勤務状況など病院関係者しか知らない内容も含まれていた。

 石川弁護士は「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた人物としか思えない書き込みもある。許しがたい」と批判している。

 遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、診察室で何も言えない」と話している。

 大淀病院の横沢一二三事務局長は「○○さんが入院した日に病院にいた職員を対象に聞き取りをした。全員が『情報を漏らしたことはない』と答えたので調査を終えたが、遺族の弁護士には伝えていない。掲示板の運営事業者への照会などは思いつかなかった。再度検討する」と話している。

==========

記事の内容については既に各所で議論が行なわれているのでここでは置いておくとして、一つだけ注目点を挙げたいと思います。

カルテや看護記録とほぼ同じ内容

医療関係者の理解としてカルテには医師記録も看護記録も含まれるとするのが一般的ですが、読売の記事ではカルテと看護記録を切り離して記載しています。カルテを医師の記録したもの、看護記録はカルテとは別に作成されるものと受け取れる表現です。考えてみれば不思議な表現ですが、その原因は日刊スポーツの2007.4.30付の記事 http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070430-191811.html の一部にあります。

===========

遺族側は「報道陣に公開したのは、出産のために入院した昨年8月7〜8日の『看護記録』だけ。カルテなど公開してない。さらされた情報には、遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」としている。

===========

日刊スポーツの記事によれば遺族は看護記録だけを報道陣に公開し、医師記録は公開していないとなっています。なんと言っても『』で看護記録を強調していますから記者会見でも遺族が強調された部分かと考えます。告訴まで検討している遺族の言葉は十分信用できます。またカルテのどの部分を報道陣に公開したかは遺族が一番良く承知しており、十分な時間をかけて弁護士と相談の上の記者会見まで行なっていますから、この言葉に嘘があるはずがありません。

ではその前提で流出ルートをもう一度考え直してみます。


* 大淀病院ルート

報道を受けての記者会見には弁護士も同席しており、カルテの管理は訴訟の可能性もあり厳重であったと考えるのが普通です。おそらく院長室なりの鍵のかかる場所に収納され、そう簡単には見ることも出来ない状態になっていると考えます。そういう状態では院内関係者といえども密かにコピーを取ることは不可能かと考えます。

* マスコミルート

遺族が告訴まで検討して記者会見を行い、『看護記録』だけしか報道陣に公表していないと断言しているのですから、報道各社といえども看護記録以外のカルテ情報はもっておらず、ここから流出しようがありません。


* 遺族ルート

マスコミルートと同様に『看護記録』以外は公表していないのですから流出する理由がありません。また流出に対し告訴まで検討しているので疑う理由はありません。


* 奈良産婦人科医会ルート

記事情報では担当の産科医にも意見を求めてのものだったそうですから、公表された看護記録以外に、看護記録に記された処置や判断の背景の情報は入手した可能性はあります。ただしこれも公表された看護記録に限定したものと考えるのが妥当で、奈良産婦人科医会ともあろうものが医療記録、個人情報の範囲を越えての情報収集を行なえたとは思えません。

これまで当ブログでも流出ルートの推測を何回か行ないましたが、あくまでも状況証拠として「医師記録を持っている可能性がある」としてのものでした。確実に看護記録以外の医師記録を持っていると特定されるところが無かったからです。ところが今回の情報により報道陣に公開されていないはずの医師記録が読売新聞に存在している事が明らかになりました。いわゆる動かぬ証拠です。


事実関係をまとめると、

* 遺族は看護記録以外を公表していない。
* ネットに流出したのは看護記録以外の医師記録部分が含まれる

そうなれば医師記録を持っている機関ないし人物が疑われる事になります。遺族が公表していない以上、医師記録は公正な手段で入手していない事は疑いようもありません。読売新聞はなんらかの不正な手段を用い医師記録を入手した事がこれで証明されました。そうなると読売新聞の罪は非常に重い事になります。

読売が行なった不正は、

* 不正な手段を用いて医師記録を入手した。

* 医師記録を家族提供と偽って報道した。

* カルテ流出告訴記事で流出が問題になったのは遺族が公表した看護記録以外であることを伏せた。

もう一度日刊スポーツの2007.4.30付の記事 http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070430-191811.html を引用したいと思います。

===========

「家族も知らない内容まで他人が勝手に見て話し合っている。そんなことが許されるのか。医師である前に人間としてどうか。世の中に問いたい」

===========

現時点での最有力容疑者が読売新聞です。この事について読売新聞は公式に釈明する必要があると考えます。

[コメント]

道標主人 『10月22日の産經新聞朝刊にも、10月31日の読売新聞朝刊と同等の内容の、時系列に沿った報道記事がありました。』


匿名希望 『多くは語れませんが、間違いなくM部長の字です。』


道標主人 『Yosyan先生、ご尽力に敬服いたします。

拝見しました記事の写真から、
この写真は 2 枚のカルテのページのコピーのつぎはぎであること、
0:14 のページと1:37 のページの 2 ページですね。
それと毎日放送のニュースでしたかのテレビ画面に映っていましたのは、
この写真の 2 ページ目にあたる部分の右端、eclampsia? のところですね。』


Yosyan 『道標主人様

毎日の画像部分は漢字で「子癇の疑い」となっていますが、産科医は医師記録でeclampsiaと英語で書いており、毎日が放映した部分とは異なると考えます。筆跡鑑定とは言いませんが、担当の産科医が丁寧に書いたら毎日の画像になるかどうかですが、カルテの日本語部分を見る限り相等差があるように感じます。

もし毎日放映部分が医師記録であったのなら、比較的罫線を守って書いているので落ち着いて書いたサマリーに近い部分ではないかと考えます。もっともこの部分については完全捏造説もありよくわかりません。

ただ天漢日乗さんのところに看護記録の画像が残っており、これは筆跡がかなり異なっており、看護記録では無さそうな気はします。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/05/481022yosyan_dc24.html


座位『
●部分ですが、推測しますに、

脱水●み    → 脱水ぎみ
●●. BP good  → con,BP good
(consciousnessと書こうとしたが意識消失の為記載不要に気づき、conで中断)
Vital●● 経過観察→Vital etcも 経過観察』


座位 『枝葉末節ですが、conはconjanctivaを書こうとして中断したのかも知れません。』


Yosyan 『座位様

あそこを”con”と読みますか、てっきりviatal signをあらわす略語かなんかと思っていました。それと末尾のVitalの後は私には日本語の「出」かなと思ったのですが、etcの”t”が高く突き抜けていると読めなくもありません。

こういうのは看護師のほうが得意かもしれませんね。医師は自分の字が汚いのを棚に上げて、他人の汚い字が読めないのをしばしば罵倒しますからね。』


ある町医者 『「報道陣に公開したのは、出産のために入院した昨年8月7〜8日の『看護記録』だけ。カルテなど公開してない。」
という日刊スポーツの記事が虚偽という可能性も捨てきれません。

根拠は、読売、毎日、産経、共同にはこの部分が書かれていないことです。
日刊スポーツだけってのが、何か違和感を感じます。
実際、遺族はこう言ったんでしょうか?
もし、言ったのが事実なら、なぜそれを書いたのは日刊スポーツだけなんでしょう?

日刊スポーツが捏造記事を書いた。
そして、もうひとつ考えられるのが、遺族側が嘘を言っている可能性。嘘だというのを日刊スポーツ以外のマスコミは知っていたので、その部分をあえて書かなかった、、、という推測はうがちすぎでしょうか。』


Hekichin 『読売新聞の画像を提供して下さった方、Yosyan先生お疲れさまでした。
虚偽の情報で我々を混乱させた石川弁護士グループに懲戒処分とかできないんですかね。当事者じゃないと無理ですか?

この件、遺族サイド虚言説を僕は支持します。

これは医師へのネット上での議論を自主規制させるための情報戦争ですから。
日刊スポーツ捏造説はさすがにかわいそうかな、遺族の虚言を基に書いたのなら虚言よる被害者になると思います。(報道機関としてレベルが低過ぎますが)

それにしても新聞記者って楽な仕事ですね。裏取りしないで報道、あとの訂正も必要なく、毎日新聞に至っては(業界人内部だけで評価される)素晴らしい賞を取ったようですし。』


Yosyan 『ある町医者様

今朝は見つからなかったのですが、日経新聞にも『看護記録』のみ公表の記事を出したようです。憶測に過ぎませんが、この2社は本当に看護記録しか持っていなかったので遺族発表を素直に記事にしたと考えています。他社はその点がヤバイのでぼやかした可能性です。

日刊スポーツが誤報を流したのであれば、誤報を信じた第3者に責任があるわけでなく、あくまでも誤報を流した報道機関の責任かと考えます。今日はそういうスタイルで書いていますので御理解の程を。』


ある町医者 『もう一つの可能性も考えておかないと。
遺族とマスコミのグル説です。
m3.comでこの説を唱えているかたがおられます。』


ある町医者 『すみません、ブログ主さんのお考えと離れてしまいそうなんですが、私も遺族サイド虚言説を捨てきれないのと、さらにマスコミ不信(マスコミぐる説)も離せそうにありません。

三藤さんがまとめられた4.28カルト集会の記録、これは一級資料と思います。
特に石川弁護士に発言部分です。

http://symposium.b-r.under.jp/?eid=547628

この部分を元に読売は記事にしているってことはないでしょうか?

それとこれ、、、

>あのー、高崎さんの話でまぁ、あったかもわかりませんが、患者さんたちが入手したカルテはほんの一部なんです。全部を入手したのはごくごく最近、なんですよね。

「全部を入手したのはごくごく最近なんですよ」って本当でしょうか?

カルテ開示を求めたのが最近だってことでしょうか。まさかねぇ、、、
カルテ開示を要求されたら、病院側はカルテ全部を渡すと思うんですが、医師の記録部分、看護記録、検査記録など全部です。
それを看護記録だけ遺族側に渡すなんて、考えられますか?』

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