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現代における社会民主主義の役割
去年12月22日にフランスに行き、フランスの社会党の大統領候補であるセゴレ−ヌ・ロワイヤルさんと対談をしてきました。今年5月がフランスにおける大統領選挙。国政選挙もあります。
彼女は、女性で、社会党のオランド書記との間に結婚せずに4人の子どもがいます。
格差や労働法制、若者と雇用の問題、女性の社会進出について、子育て支援について、日本の諸問題について意見交換をしました。
フランスに行ってもヨーロッパの国々に行っても政党について思うことがあります。
保守政党と右翼ははっきり政党として分かれています。合体はしないのです。そして、保守政党と社会民主主義政党(ソ−シャリスト・パーティー)がはっきり理念と政策の点で、対立をし、競い合っています。ソ−シャリスト・パーティーと共産党ははっきり分かれています。そして緑の党があるという国がいくつかあります。
世界のなかで新自由主義が拡大しているけれども、それとはっきり対立する別の潮流として社会民主主義があり、格差是正や貧困の問題の解決などに努力をしています。
理念や政策ではっきり対立をし、もうひとつの選択肢を提示し、競い合っていることで、社会のなかでの争点が少なくともはっきりしています。
社会主義インターナショナルという集まりがあります。と言っても社会民主主義インターで、フランス社会党、ドイツ社民党、スウェ−デン社民党、ノルウェー社民党、スペイン社会労働党、アジアでも政権党であるモンゴル人民革命党をはじめ多くの政党が加盟しています。日本で加盟をしているのは、社民党だけです。
先日チリで、このソ−シャリスト・インターナショナルの幹事会がありました。テーマは、2つです。グローバリゼーションのなかでの格差是正と地球温暖化の問題にどう取り組むかです。
ご存知チリも女性の大統領。政権党は、ソ−シャリスト・インターナショナルに属しています。南米は、ブラジル、ボリビア、チリ、べネズエラなど多くの国の政権党が、ソ−シャリスト・インターナショナルに所属しています。
アメリカやイギリスを中心とした新自由主義的な動きではない別の潮流が世界のなかではっきりあり、大きな流れになっていることを実感しています。イギリス労働党はソ−シャリスト・インターナショナルに加盟していますが、その政策はブッシュ政権に追随している面が強く、その方向性には違和感があります。アメリカやイギリスも現政権が世論の批判にさらされ、大きく変わる可能性を感じます。
日本において、このような社会民主主義と保守党のはっきりした対立がくっきりできていないことが、政治構造の基本的な問題なのではないでしょうか。
社民党をもっともっと大きくして、社会民主主義の考え方をしっかり持つ政党にして、政治を変えるというのが、わたしの目標です。民主党には、友人もいますが、全体としてみると、どんな政治思想に立脚した政党なのか全くわかりません。少なくとも社会民主主義政党ではありません。
フランスでは、社会党の大統領が誕生をするかもしれません。そのことを心から望み、応援したいと思っています。
なぜ日本において社会民主主義政党が大きくならなかったのか、今後どのようにしたらもっと大きくしていけるのか、私たち自身の問題として考えていきたいと思います。
そこには、東西冷戦の狭間に置かれた戦後日本の歴史的な位置に関わる問題があると思います。早く社民党を大きくして、日本での社会民主主義政権を作ることが、わたしの大きな夢です。しかし、そのためには、小選挙区という選挙制度の問題や現代日本の政治と経済の諸問題を社会民主主義の政策によって解決していく方法を考えていく必要があります。このブログの中でも折に触れてこの問題を考えていきます。皆さんのご意見をお寄せ下さい。
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