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(回答先: 台所から政治を変える(謙遜と謙譲の音楽) 投稿者 天空橋救国戦線 日時 2007 年 4 月 24 日 06:25:09)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070419k0000m010115000c.html
芭蕉布(ばしょうふ)の原料となる糸芭蕉が海風に揺れる沖縄本島北部の大宜味(おおぎみ)村。野党が推す狩俣吉正氏(57)の個人演説会が16日行われた。
「憲法9条があるから日本は戦後62年、戦争に巻き込まれなかった。安倍政権は9条を変えようとしている。もう辺野古に基地を造らせない」。狩俣氏が語気を強めると拍手がわき起こった。
22日投開票の参院沖縄補選は、与党が推す前那覇市議の島尻安伊子氏(42)と、前連合沖縄会長の狩俣氏の事実上の一騎打ち。狩俣陣営は当初、自公政権下での格差拡大を最大争点に据えた。
米軍再編問題を抱える沖縄。従来、革新陣営は基地問題を前面に出して県民の反基地感情に訴えてきた。しかし、先の知事選で野党系候補が大差で敗北したことなどを受け、「反戦平和だけでは自公の厚い壁は破れない」(民主党幹部)との反省を迫られた。
しかも夏の参院選で民主党は「格差」「生活」の争点化をもくろむ。狩俣氏のマニフェスト「10の約束」で、基地問題は特化しすぎるとよくないとの判断から、あえて9番目に置かれた。
ところが、その戦術が再見直しを余儀なくされた。教科書検定で沖縄戦の集団自決に関し「旧日本軍の強制」をめぐる記述が削除された問題や、国民投票法案審議を通じての改憲論議の活発化に対応しきれていない−−との不満が陣営内外から噴出したのだ。
「格差だけでは相手との違いが見えない」。選対幹部は「生活」を争点化する難しさを認めた。
一方の島尻氏。16日はさとうきび畑が広がる本島南部の八重瀬町で、約350人の支持者を前に「台所から政治を変える。台所には知恵がある。例えば、やりくりという経済です」といつものように切り出した。
自民、公明両党にとって市議3年と政治経験が浅く、仙台市出身の島尻氏擁立は一種のカケだった。かつて那覇市議選に民主党公認で当選、05年8月に離党した経歴の持ち主。保革両勢力の反発を呼ぶ可能性もあった。
そこで徹底するのがイメージ重視戦術だ。演説で強調するのは具体的な課題以上に4人の子の母という視点からの「台所スローガン」。基地問題に触れることもほとんどない。安倍晋三首相も15日の沖縄入りで、政権の最重要課題と位置づける憲法改正についての言及を控えた。
もう一つの参院補選である福島は民主候補が優位とみられている。2勝を目指す民主党は「沖縄の1議席を取らずして、与野党逆転はあり得ない」(菅直人代表代行)。2敗を避けたい自民党は「この戦いに負けるわけにはいかない」(首相)。双方ともに参院選に向けた思惑が先走る。
ただ、争点がぼやけがちな選挙戦に有権者の関心は必ずしも高まっていない。那覇市の主婦(34)は「沖縄は戦後ずっと基地を押しつけられ、報われていない。だから中央の政治に関心を持てない」と話し、首相や小沢一郎民主党代表の来県も「都合のいい時に来るだけ」と突き放す。
沖縄の国政選挙で最低だった04年参院選(54.24%)の投票率を上回るかも隠れた焦点だ。
【三森輝久、上野央絵】
毎日新聞 2007年4月18日 22時15分
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