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【ロシア政治経済ジャーナル】NO454第2次ロシア革命工作3
(戦いの帰結は?)
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★第2次ロシア革命工作3(戦いの帰結は?)
「1、ロシアでカラー革命(ボルシチ革命=仮称)をおこす
07年末には下院選挙があり、08年3月には大統領選挙がある。
そして、2期務めたプーチンは立候補できません。
グルジア・ウクライナ・キルギスで革命を成功させたアメリカは、第2次ロシ
ア革命を画策している。
そして、プーチンもその危険性を承知していて、「NGO規制法」を成立させ
ています。
(3国の革命では、アメリカ系NGO・NPOが大きな役割を果たした。)」
(ロシア政治経済ジャーナルNO434 07年1月6日号 2007年問題)
「絶対親米(^▽^)の私としては、こっちを期待しているのですが。。。
しかし、現時点では米ロ対立が最後まで進む可能性が高いです。(涙)」
(同上)
「このように、今年世界はイラン問題・ロシア問題を中心に回っていくでしょう。
見かけはイラク問題・北朝鮮問題ですが、実際はイランが最重要。
ロシア問題は重要でも、なかなか日本では報道されないでしょうね。
RPEを読んでくださいということです。」(同上)
前号のつづきです。
▼アメリカは革命戦に勝てない
前号まで、アメリカと反プーチンの新興財閥ベレゾフスキーが、第2次ロシ
ア革命を画策しているという話をしてきました。
今年12月には下院選挙があり、来年3月には大統領選挙がある。
アメリカは、親米傀儡政権をロシアに樹立することができるでしょうか?
結論をいうと、無理でしょう。
理由を挙げます。
1、KGB軍団はすべてを支配している
プーチンさんを長とするKGB軍団。
その支配は隅々まで及んでいます。
・行政−フラトコフ首相はKGB、イワノフ第1副首相もKGB。
・立法−下院4党のうち3党がクレムリンの支配下にある。上院も。
・司法も。
・マスコミ−ORT・RTRは国営。民法最大手NTVは国営ガスプロムの支
配下。
・経済−国営ガスプロムは世界3位の会社。国営ロスネフチもユコス子会
社を吸収し巨大化している。
・他の新興財閥−KGB軍団を恐れ、政治にはノータッチ。
さらに・軍・内務省・警察・FSB(旧KGB)が軍団の支配下にある。
2、プーチン人気
プーチンさんは、2期つとめたので次回は立候補できません。
しかし、就任以来一貫して70%台という驚異的人気をほこっています。
なぜか?
98年に80ドルだった平均月収が10年で400ドルまで5倍化(!)した。
そして、00〜06年まで平均7%の経済成長をつづけている。
ちなみにエリツィンは、92〜98年までにGDPを43%(!)も減らしました。
食わせてくれない民主的大統領と、食わしてくれる独裁大統領。
ロシア人は、食わしてくれる独裁大統領を支持している。
もちろん、70%の支持率ということは30%の人は不満をもっているという
ことです。
なにはともあれ、プーチンさんが「私の後継者はこの人です」といえば、
ロシア人は「ああそうですか」(^▽^)といって後継者に投票します。
3、革命研究
アメリカは、03年末グルジアで、04年末ウクライナで、05年3月キルギス
で革命を成功させました。
しかし06年3月、ベラルーシの革命に失敗しています。
なぜか?
ロシアとベラルーシは、アメリカの革命方法がワンパターンであることを
知り準備してきたのです。
具体的には
・NPO・NGOへの資金をカットする
アメリカは、NPO・NGOを通して、革命資金を野党に流しています。
この資金の流れをカットすればいい。
・デモは武力で鎮圧
ウズベキスタンは05年に、ベラルーシは06年、「大統領の退陣」を求める
デモを武力で鎮圧しています。
もちろん欧米からメチャクチャ非難されましたが、中ロは批判しませんでし
た。
そして、政権は今も安泰。
つまり、「民主化」「選挙のやり直し」「大統領の退陣」を求めるデモは、「命
がけ」でないことがわかっているのです。
欧米からの批判を承知で、決意して武力鎮圧すれば、革命は阻止できる。
(もちろん暴力は悪いことです)
日経新聞社説4月17日には、モスクワとぺテルで行われたデモのことが
書かれています。
「当局が取った警備手法は取材中の記者を拘束したり、老人にこん棒を
振るうなど荒っぽかった。」
日経さんは、「なんでだろ〜う?」と疑問を持ったのです。
「プーチン大統領の政治基盤は極めて安定している。
大統領支持政党「統一ロシア」が議会下院で3分の2以上の議席を有し、
大統領の支持率は70%前後と高い。」(同上)
「政権側がその動向に神経をいら立たせる必要はないようにも思えるが、
そうではないらしい。」(同上)
ここまで読んでこられた皆さんは理由がわかりますね。
ロシアの野党だけなら、問題は起こらない。
しかしその背後にアメリカ国務省・CIAがいるとなれば話はかわってき
ます。
「混乱の背景に外国情報機関 シェワルナゼ前大統領と会見
野党勢力の大規模デモで辞任に追い込まれたグルジアのシェワル
ナゼ前大統領は28日、首都トビリシ市内の私邸で朝日新聞記者らと
会見した。
大統領は混乱の背景に外国の情報機関がからんでいたとの見方を示
し、グルジア情勢が不安定化を増すことに懸念を表明した。」
(朝日新聞03年11月29日)
「政変では米国の機関が重要な役割を果たした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
半年前から米国の主導で『チューリップ革命』が周到に準備されていた」
~~~~~~~~~~~~~
(キルギス・アカエフ前大統領・時事通信05年4月7日)
ロシアは、すでにNGO規制法を成立させています。
そして、デモに対しては、容赦なく弾圧を加えて革命を阻止するでしょう。
ベラルーシで勝利できなかったのに、ロシアで勝てるはずがないのです。
以上のような理由で、下院選挙も大統領選挙もKGB軍団系の勝利は
間違いありません。
ただし、混乱と犠牲が予想され、来年の今頃「ロシアは恐怖国家」という
世論が米欧日に出来上がっているはずです。
ただし、中国や中東イスラム国などは、自分たちも独裁なので反ロには
ならないでしょう。
▼その後
問題は、来年3月の大統領選後です。
KGB軍団系の大統領(例、イワノフ、メドベデェフ共に第1副首相)が誕生
する。
ロシアは、「恐怖国家」との烙印を押され、軍団は激怒している。
当然、ルーブル・ユーロでの石油輸出を拡大し、ドル体制を崩壊させていく
ことになるでしょう。
さらに、ガスOPECの創設などを進め、他の資源国を取り込んでいく。
結果的にアメリカの没落は加速していきます。
後世の歴史家は、「ナポレオンもヒトラーもブッシュも、モスクワを攻略でき
ずに没落した」と書くことでしょう。
別の道はあったのだろうか?
「あの時、ロシアを懐柔し、米日ロ印豪で、対中包囲網をつくっておけばよ
かった。中ロを同時に敵にまわしたのが最大の間違いだ」
▼日本は
07年は歴史的な年です。
イランを攻略できなければ、次にアメリカを待っているのは「湾岸共通通貨」
の登場。(2010年予定)
また、ロシア革命の挫折により、ユーロとルーブルはさらに強まるでしょう。
ドル基軸通貨体制の崩壊とアメリカの没落。
日本はどうするか?
日本の脅威は中国一国。
そして、中国はアメリカがいる場所ではおとなしく、アメリカが消えるとすみ
やかに侵略を開始します。(例ベトナム・フィリピン)
日本は、アメリカと一つになっていく。
しかし、アメリカの繁栄はどうも終わりつつある。
ですから、07年以降は、自立にむかっての歩みを加速させる必要が出て
くるのです。
どうやって?
その辺のこと、「ぶった斬り日本問題」でボチボチ書いています。
まず「ぶった斬り国際情勢」を読み、世界の流れを完璧に知り、その後に
日本問題をお読みください。
全部わかります。(おわり)
【ロシア政治経済ジャーナル】NO454第2次ロシア革命工作3
(戦いの帰結は?)
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