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(回答先: 長崎市長選：事件に配慮、万歳控え 田上氏 [毎日新聞] 投稿者 white 日時 2007 年 4 月 23 日 10:26:30)
□娘婿落選、弔い出馬実らず…長崎市長選 [スポーツ報知]
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070423-OHT1T00110.htm
娘婿落選、弔い出馬実らず…長崎市長選
統一地方選後半戦の市区町村長選、市区町村議選は２２日、一部を除き開票が行われた。選挙運動中に伊藤一長市長（享年６１歳）が射殺された長崎市長選は、元市職員の田上富久氏（５０）が伊藤氏の長女の夫で西日本新聞記者の横尾誠氏（４０）に競り勝った。ほかにもタレントのプリティ長嶋氏（５２＝千葉・市川市議選）、元日テレキャスターの真山勇一氏（６３＝東京・調布市議選）ら話題の候補も当選した。参院統一補選は福島は民主党、沖縄が自民党の候補者が勝ち、１勝１敗だった。
大接戦を制したのは、伊藤市長の娘婿ではなかった。長崎市民の選択は、同じく補充立候補した地元市職員だった田上氏。市長職の世襲に疑問が示された格好になった。
「力のいたらなさのせいで本当に申し訳ございませんでした」選挙事務所で深々と頭を下げる横尾氏の敗戦の弁を聞き届けると、妻であり凶弾に倒れた伊藤市長の長女優子さん（３６）が、自ら発言したいと申し出た。
「父、伊藤一長はその程度の存在ですか？ 残念です。浮かばれないと思います。父の愛する長崎でこんな仕打ちを受けるとは思いませんでした」
最後は絶叫に近い口調。体をふらつかせ、数人に抱えられるようにして退出した。
４選確実とみられた現職の伊藤市長が選挙戦中に射殺される異例の事態。１９日に補充立候補２人を加えた３日間の短期決戦は、横尾氏と田上氏の一騎打ちになった。
横尾氏は、大阪府出身で同志社大を卒業。西日本新聞社の東京報道部に所属し、義父への銃撃を知ったのは、首相官邸での取材中だった。選挙では、初任地が長崎市で被爆５０年の取材を担当し「新聞記者としての原点」と強調。「政治を記者の視点で学び見てきた」と、地元とのつながりの薄さ、行政経験不足を払しょくしようと懸命にアピール。「卑劣な暴力は許さない。一長がみなさんと約束した公約を実現する」と、正当後継者を主張した。
最終日には故伊藤市長の妻十四子（としこ）さん（６１）が初めて応援に立ち、３人の娘が遺影を掲げて喪服姿での“弔い選挙”を戦ったが…。世襲に疑問を投げかけ、地元出身を打ち出した田上氏が、経済界や一部市議らの支援を獲得。市職員としての行政経験を訴え、急速に支持を伸ばすなか、横尾氏は勢いを失った。
伊藤市長に期日前投票し、無効となった市民の１人は「娘婿の代わりに市長の長女が出てれば当選は間違いなかった」。雨天とはいえ、投票率も過去最低の５５・２８％。大本命だった“伊藤票”の分散に、複雑な長崎市民の感情が浮き彫りになっていた。
（2007年4月23日06時06分 スポーツ報知）
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