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2007年04月23日
外務省を劣化させる外務官僚
いまさら外務官僚批判はしたくはない。やるせないからだ。しかし批判せざるを得ない時もある。外務省という立派な組織を無能な外務官僚が壊している。それを端的に物語る三つのエピソードを4月の報道で見た。外務官僚は特殊なエリートだと信じている一般国民にとっては驚きかもしれない。しかしこれが今の外務官僚の実態である。これではいい外交はできない。
4月7日の新聞によれば外務省が「名探偵コナン 外務省を探る」という漫画の広報誌を5000部作成したという。漫画好きの麻生外相が自ら発表した。その中に「世界中のうめーもんが食えるなら悪くは無いなあ」などと言って外務省の仕事を宣伝しているくだりがあるらしい。そこまで言って外務省を宣伝しなくては人が集まらないのか。もっとも世界中のうまいもんを食いながらろくな仕事をしない職員は外務省にはあふれている。だからこそこんな広報雑誌を何の躊躇いもなく作って恥じないのだ。
二つ目は稚拙なメディア工作だ。安倍総理の米国メディアに対する慰安婦問題謝罪発言は、訪米前に火種を消しておきたいとする外務官僚の浅知恵だ。本質的な解決策を怠り、メディアにうまく書いてもらって乗り切ろうとする。記者から事前に質問をしつこく求め、質問を厳選し、そしてインタビューする記者を外交機密費で「寿司」接待しまくって「お手柔らかにお願いします」とやっていたらしい。いつも見てきた手口であるが、今更ながらつまらない仕事を繰り返していると思う。
極めつけは4月21日の朝日新聞の「人材バンク賛成の事情」という記事だ。国家公務員の天下りをあっせんする「人材バンク」については各省庁がこぞって反対している。そんな中で外務省だけが賛成しているという。その理由が振るっている。外務省には本省で出世できなかった者には大使や総領事という在外公館のポストがあってこれで外務官僚は60歳過ぎまで身分保障されている。だから他省庁のように天下りポストに必死になる必要は無いというのだ。しかしそれでも「能力が真ん中より下」の高齢化職員がゴロゴロしており在外ポストだけでは足りなくなりつつある。使い物にならないこれら高齢職員の処遇は外務省人事当局の頭痛の種だ。「再就職先を確保してくれるなら、そんなありがたいことはない」という事らしい。どの民間企業がそんな者を使うだろうか。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/04/23/#000350
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